戦争中に田舎に疎開してきた双子が書いた日記の形式で構成。読みやすい。日記だけど心情は書かれていない。「ぼくら」は何を見た/聞いた/したと客観的に書かれていて不思議な感じ。
殴られて痛みを感じるのが嫌なので、互いに殴りあって体の痛みを感じなくなるまでも鍛える。言葉の暴力に傷つくのが嫌なので、互いに罵りあって心の痛みを感じなくなるまで鍛える。
極限状態で生き残るために彼らが編み出した自立のためのプロセス。でも強くなる代わりに無くしたものも多いようだ。
二人で一個の人格のようだったが、ラストで唐突に別れる。これも内面があまり描かれていないのでびっくりしたが、三部作らしいので続きを読めばわかるかも。
先に映画を観てた。原作に忠実だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年12月10日
- 読了日 : 2014年12月10日
- 本棚登録日 : 2014年11月10日
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