鑑賞2回目。黒沢清が『トウキョウソナタ』を撮る際、参考にしたと言っていたが、そんな参考にするところあったか?っと思ったので再び鑑賞。
タイトルからして主題は「暴力」に一貫しているが、隠された主題として「家族」の問題もあったことを忘れていた。それがわかって腑に落ちました。
やっぱり夫婦喧嘩のあと、階段でなし崩しのセックスシーンがクローネンバーグらしい変態性を出していて好きだ。
ヴィゴ演じるトム(ジョーイ)の事件により、家族が崩壊していくのではなく、それ以前からそもそもそれぞれが壊れかけていることがよく見るとわかる。
例えば、妻のコスプレであったり、息子が弱虫のいじめられっこにしては生意気な姿勢であったり。
エンディングが少し腑に落ちないが…先の読めそうなシンプルなストーリーなのにぐいぐい引き込まれた。
後半から畳み掛けるように話が動き始める。人格のギャップが同じ人間なのに明らかに別人と思わせる演出が見事だ。
1回目、2009/3/27
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カテゴリ:
09観た映画
- 感想投稿日 : 2009年6月14日
- 本棚登録日 : 2009年6月14日
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