「英語公用語」は何が問題か (角川oneテーマ21 B 139)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年11月10日発売)
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「英語公用語」は何が問題か・・・そのタイトル通り,問題が様々な形で取り上げられる。しかし,1つ1つの議論が深くない。全体として広く,浅く,「英語公用語」に関連するトピックを話題にして,英語力を重視する企業のデータ,TOEICの試験形式・内容,TOEFLとの違い,ALTをJETプログラムが雇用する問題,日本人教師の役割,英語力+αの問題等について言及しつつ主に著者の私見を披露している形だ。深い議論が見当たらない。「英語公用語」には,言語政策,言語計画等の社会言語学的な理論や枠組み(考え方)がつきものなのだが,本書では一切それらが扱われていない。つまり,そもそも論として,著者は,言語政策としての「英語公用語」を論じてはいないのだ。その点を誤解して読み始めると落胆させられる。言語政策,言語計画としての公用語論は他をあたるしかない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年3月10日
- 読了日 : 2012年3月3日
- 本棚登録日 : 2012年3月10日
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