「アジアのアート映画」をそのまま形にしたような作品。
大規模な水不足が続く台湾の街で、水分を手に入れる方法として、
西瓜(すいか)が爆発的に売れる事態。
そんな状況と西瓜をめぐり、AV男優の男と西瓜をひたすら食べ続ける女性の
「プラトニック」な関係。
まず、セリフがほぼない
長いカメラワーク(ワークというより固定)、
低いトーン中でいきなり現れる極彩色のダンス&歌。
そして、西瓜を膣に模したAV撮影シーン。
こんな不可解な映画がどうして、心に残ってしまうんだろう。
主人公の男女のセリフは1言しかない。
でもその一言で2人の関係がわかってしまう凄さ。
こんなにセックスシーンが多いこの映画で最後まで2人は絡み合うことが
ないのかなーと思っていた矢先の、最後の口内○○のシーン。
すべてがブッ飛ぶ衝撃のラスト。あの時の男女の表情が脳裏に突き刺さる。
AV撮影で出演しているのは日本のAV女優、夜桜すもも(当然初めて知る)
途中で日本語しゃべってるし、肉付きの良さや胸の形が日本的だから途中で
日本人だと気づく。
その後の舞台挨拶によると、撮影当時彼女はAV撮影だと思っていたらしい。
(映画ができたあと、「映画」だと知ったとか。。。そんなことあるのか)
多分このツァイ・ミンリャン監督って他の映画でもこんなトーンなんだろう。
みたいような、みたくないような・・・
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
【映画】台湾
- 感想投稿日 : 2013年3月31日
- 読了日 : 2013年3月26日
- 本棚登録日 : 2013年3月24日
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