ヒト・モノ・カネが国境を越えて行き来するグローバル社会で暗躍する違法商取引の数々を実例を交え紹介し、その対策の現状を論じている本。前半が兵器、麻薬など違法取引される品目別の現状、後半が対策の現状と提言という構成。NGOによる局地戦は一定の成果を上げているものの、「各国政府がもっと注目し、もっとよく考え、国際的な協力体制を拡充しなければならない。このままでは、完全な負け戦だ。」の言葉はあまりに重い。邦題がイマイチなのが残念だけど、違法取引の現状が包括的に把握しやすく読みやすい、いい本。一番のキーとなるのは失敗国家の存在だと思いますがねぇ・・・
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- 感想投稿日 : 2006年12月17日
- 本棚登録日 : 2006年12月17日
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