キリスト教弾圧の江戸時代、宣教師が布教に訪れる。しかし弾圧の厳しさは彼の心を蝕んでゆく。
小学生の頃、社会科で踏絵を習った。形だけ踏めば良いじゃないか、当時のキリシタンは馬鹿じゃないのか。そんな事を考えた。
それは重々承知で、彼等は戦っていたのだろう。信者も、宣教師も。
作中で描かれた神の有無、土地に寄り添った神のあり方は、誰もが考えた事があるだろう。
私も含め、日本人の多くは無宗教だ。それを悪徳と考える有神論者も多いらしい。彼等にとって神とは何なのか。小馬鹿にしていた宗教学への偏見が無くなり、興味がわいた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年10月13日
- 読了日 : 2015年10月13日
- 本棚登録日 : 2015年10月13日
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