沈黙 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1981年10月19日発売)
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キリスト教弾圧の江戸時代、宣教師が布教に訪れる。しかし弾圧の厳しさは彼の心を蝕んでゆく。

小学生の頃、社会科で踏絵を習った。形だけ踏めば良いじゃないか、当時のキリシタンは馬鹿じゃないのか。そんな事を考えた。
それは重々承知で、彼等は戦っていたのだろう。信者も、宣教師も。

作中で描かれた神の有無、土地に寄り添った神のあり方は、誰もが考えた事があるだろう。
私も含め、日本人の多くは無宗教だ。それを悪徳と考える有神論者も多いらしい。彼等にとって神とは何なのか。小馬鹿にしていた宗教学への偏見が無くなり、興味がわいた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年10月13日
読了日 : 2015年10月13日
本棚登録日 : 2015年10月13日

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