源氏物語の幻の章、輝く日の宮はあったのか、をめぐるミステリー仕立ての主題に、主人公の恋愛や様々な文学論をちりばめた、贅沢な作品。章毎に文章のスタイルも変わり、最初はそれが分からなくて戸惑ったが、途中からは一気に読めた。筋の面白さは一級で、特に源氏物語をかじった人ならきっと興味を引かれる内容。いろんな伏線が張り巡らされていて、再読して初めて気付くことも多々ありそうな作品。
(2015.4)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学(現代)
- 感想投稿日 : 2015年4月17日
- 読了日 : 2015年4月17日
- 本棚登録日 : 2015年3月31日
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