薔薇の花の下 (幻冬舎文庫 い 7-17)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 159
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344403987

作品紹介・あらすじ

恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいいと思ったことがある-。二十六歳の五百沢今日子は、一日中恋愛のことばかり考えている恋愛小説家。小説よりも切実で残酷な現実に、悩み、うろたえ、涙している…。最も若い世代の小説家として注目を浴びる著者が、今、この時代に誰かを愛することの意味を問う長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいいと思ったことがある‥‥

    恋愛小説家のお話。

    この人が書く話って、どこか病んでるような、異常なような心情描写が多いけど、自分の気持ちにぴったりな言葉が選ばれていて、好きです。

    小説家という病のために、愛する人を捨てるってのはわからないけど。

    ただ、上手くいってないときの方が書くべきことや書きたいことがあるってのはわかるかも。

    私も語るべきもの、語りたいものはあるんだけど、書けないんだなー。

  • 恋人の吉田くんと同棲中の恋愛小説家・今日子の日常。

    あとがきに自叙伝的な事書いてあって、萎えた。
    恋愛系の自叙伝は興味ない。

    「不思議なことに、感情をともなわないで泣く場合は、嗚咽はしないのだった。」
    「お酒を飲んで記憶を飛ばすタイプで良かったな。そうじゃなかったら、恥ずかしさのあまり失踪しているかもしれない」
    「美味しいものを食べて人に意地悪するのはちょっと難しいからね」

  • ・彼に愛されること以外のものなんか、この世には存在しないと思った。
    ・夢―― ①はかないこと。たのみにならないことのたとえ。
           実現するはずのないこと。
         ②やりたいと思うことがら。希望。
    ・愛することよりも愛されることの方が、数百倍難しい。
    ・一番幸福な場所で、立ち止まったまま消えてしまいたかった。

  • なんかよくわかんない。登場人物がほとんど私と吉田くんなのがぜんぜん面白くない。もっと人間関係のドラマで恋愛の話がよみたいのに。

    感情がメインでしかもわけのわからない感情移入できない感じがまったく好みではなかった。

    唯川恵をこえるのはそうそうないのかな。

  • 少し理解し難い、恋愛への執着心。
    恋愛小説家であることへの自負が貫かれている。

  • ★★★ 生き方で揺れる〝普通〟の主人公の、ピュアな小説☆彡
     
    自分の〝夢〟と〝天職〟の間で揺れる、恋愛小説家の今日子。
    〝普通〟の自分の〝幸せ〟って何なのか、自分はどうやって生きていけばいいのか。
    はっきりとは分からないけれどなんとなく生きていて、
    他の人の生き方をみて〝幸せって何?〟って揺れる、そんな〝普通〟の感じが共感できる。
    夢に向かって頑張る、優しい恋人の吉田くんも、素敵。

    自分にできることは少ないけれど
    〝誰かを愛すること〟ならとても上手にできる、という今日子が
    私はうらやましいし、そんな風に生きてもいいんだな、って思った。
    とっても良かった!もう一度読み返したい☆★
     
    (2007.10メモ→2010.04ブクログ)

  • −あらすじ−
    恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、
    死んでくれたらいいと思ったことがある−。
    二十六歳の五百沢今日子は、一日中恋愛のことばかり考えている恋愛小説家。
    小説よりも切実で残酷な現実に、悩み、うろたえ、涙している・・・・・。
    最も若い世代の小説家として注目を浴びる著者が、
    今、この時代に誰かを愛することの意味を問う長編小説。

  • 愛する気持ち、普通であること、語るべき言葉。
    26歳の恋愛小説家の普通の日常は
    ハタチの田舎娘の目には
    あまりにファンタジックに、映る。
    足元に金魚を埋められ
    死体のエキスを吸って、輝く薔薇の花。
    残酷。
    だけど、綺麗なんだろうなぁ。きっと。


    夢を見るのにだって才能がいる。
    夢を見る才能。夢を叶える才能。
    (本文より抜粋)


    何をするのも、どこかは才能に支配されているとしたら
    私には一体いくつの才能があるのかな。

  • 私小説なのかな。全体的に女の子な雰囲気で読み終わったあとも暖かい雰囲気になります。サクサクと手軽に読めて素敵。

  • 恋する小説家はぜひ読むべき。きっと共感出来ると思うから。

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