「機会制御研究部」略称「機研(キケン)」。
本が「楽しい!」と叫んでいるみたいな物語。
機研での時間を一緒に過ごしたような気にさえなってきて、
「最終話」の文字を見た瞬間に、この本に充満した
楽しい時間を終わりにしたくなくて寂しくなったほど。
ただただ夢中で楽しかった大好きで大切な場所は
時間を経るごとに、自分の場所でなくなっていく感覚。
寂しさは自分がココロに作った距離と感覚なのに。
大切な時間が"思い出"へとカタチを変えてしまうことが
いろんなことを変容させてしまいそうで怖くなる。
いつだって自分の一番の敵は弱い自分で、熱い気持ちさえあれば
時間なんていつだって飛び越えて、どこまでも大切なものは
大切なまま繋がっていく。
変わること、変わらないこと、それぞれを大事に
今をめいっぱい楽しもう!と改めて思わせてくれる
熱量溢れる【キケン】での時間。あー、楽しかった!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
■ 有川浩
- 感想投稿日 : 2013年7月11日
- 読了日 : 2013年7月11日
- 本棚登録日 : 2013年7月11日
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