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くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4)についてのazothinさんのレビュー


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気持ちが揺さぶられた本を載せています。

レビュー by azothinさん

SF   読み終わった  読了日 : 2011年10月16日  3  登録日: 2011年10月16日

自閉症の治療が可能となった近未来。治療可能前の最後の世代のルウは”ノーマル(自閉症でない人々)”との付き合いに困難を覚えながらも仕事や趣味を楽しむ日々を送っていた。そこへ成人した自閉症患者を”ノーマル”にする新治療法の実験台になることを迫られ・・・。
と大方のレビューには載っていますが、新治療法の話は最後の方で、この分厚い本の前半は自閉症者ルウの目から見た世界が描かれ、読み手にとっては日常と思っていた世界が捻れるような違和感を覚えました。「ノーマル」と言われている人々の乱暴で適当な暮らしぶりは規則正しく(その辺が「ノーマル」な人に「融通や応用が利かない・空気よめない」的に認識される)平静で知的なルウ視点に立つと理解できないのは当然な気がしてきます。「自閉症」について全く知識なく読みましたが、このように世界を認知しているのかー、と知りました。
最後は「え!」という終わり方で、類似小説の名作「アルジャーノンに花束を」とどうしても比較してしまい、物語的には納得いかない気持ちでしたが、自閉症のお子さんがいらっしゃる著者としてはフィクションではなく現実的な問題もあるので、そういう集結をつけたのかなぁ、というのが現在の着地点です。
「そういえば似た映画観たな」と検索したら「レナードの朝」でした。こちらは実話を元にしたそうですね。
何にせよ、「違う?人」になるののは本人にとっても、相手にとっても色々な課題ありそうですね。 レビュー登録日 : 2011年10月16日


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