寄居虫女 (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年8月26日発売)
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本棚登録 : 631
感想 : 88

気になっていた作家・櫛木理宇 さんの作品「寄居虫女」
ブクログさんからのプレゼントに当選して拝読。
嬉しいプレゼント、わくわくしながら本を開きました。
寄居虫女は、家に住み着くというストーリーですが、実のところ、誰にもある心の闇に住み着くと捉えました。
人の持つ、醜い嫉妬心や弱さ。
その部分だけが大きくなると、周りがわからなくなり、不思議な存在である人間までも受け入れてしまう。
読んでいるうちに、非現実ではあるけれど、現実のような感覚になっていきました。
途中から一気読み。
気になるとラストまで読まずにいられなくなり、シャカシャカと読みました。
事件の真相がわかると、親子愛、兄弟愛、の大切さ、そこを育てる家庭の場がいかに大切であるかを感じ、胸が痛くなりました。

醜い心は誰もが持っている。
けれど、それを口にしたことで、なにかがゆがむのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2014年9月5日
読了日 : 2014年9月5日
本棚登録日 : 2014年8月27日

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