気になっていた作家・櫛木理宇 さんの作品「寄居虫女」
ブクログさんからのプレゼントに当選して拝読。
嬉しいプレゼント、わくわくしながら本を開きました。
寄居虫女は、家に住み着くというストーリーですが、実のところ、誰にもある心の闇に住み着くと捉えました。
人の持つ、醜い嫉妬心や弱さ。
その部分だけが大きくなると、周りがわからなくなり、不思議な存在である人間までも受け入れてしまう。
読んでいるうちに、非現実ではあるけれど、現実のような感覚になっていきました。
途中から一気読み。
気になるとラストまで読まずにいられなくなり、シャカシャカと読みました。
事件の真相がわかると、親子愛、兄弟愛、の大切さ、そこを育てる家庭の場がいかに大切であるかを感じ、胸が痛くなりました。
醜い心は誰もが持っている。
けれど、それを口にしたことで、なにかがゆがむのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ホラー
- 感想投稿日 : 2014年9月5日
- 読了日 : 2014年9月5日
- 本棚登録日 : 2014年8月27日
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