村上海賊の娘(二) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2016年6月26日発売)
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本棚登録 : 3440
感想 : 202
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合戦、戦場が舞台となっている本巻。
時折、解説が入りながらもスピード感がある展開に一気読みしてしまった。
それにしても、戦場における将の重要さには改めて考えさせられる。その時々での状況判断、発言も含めた導き方には「リーダーとは」というものを考えざるを得なかった。
それにしても景の物分かりの悪さには、少し苛立ちを覚えた。まだ自分が何者であって、立ち会っているところがどのような場所なのか、落ちていないように見える。自分の正義をもち、それを貫くのは並大抵のことではないが、それは立場による。
曲がりなりにも姫という立場であって、慕う家臣がいるのであれば、己の判断は周囲の人達も巻き込むものだと考えが至らないのか。
それを分かっているのであれば、尚更、餓鬼という印象だ。
そんなことを書くと、かくも俳味のない大人になったなと自分を省みたくなる。
次っ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年11月1日
読了日 : 2017年10月31日
本棚登録日 : 2017年10月31日

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