悲しいお話でした。
はじめの方は二郎の幼少期と飛行機飛行機でジブリ?…って感じだったけど、菜穂子さんが一気に変えたね。
やはりジブリの恋愛はドキドキしました。
当たり前だけど、当時の日本って今につながってるんだと感じた。
主人公二郎が「空に憧れて」飛行機に情熱を注ぐ。三菱の会社の一員として。
そんなひとりひとりの汗の結晶が例えば今、旅客機を飛ばしているし、日本を機械に強い国にしている。
当時の日本の生活がよくわかった。
日本は貧しい。
道には十分に食べられない子どもがたくさんいる。
シベリヤってカステラで羊羹を挟んだものなんだね。
美味しそう。
それを子供にあげようとする二郎。
子どもの時から、弱い者いじめは許せない質。
二郎のね、声は嫌だった。
高校生から老けすぎで。
童顔なのに。
それが気になって仕方なかった。
キャラクターみんな良かった。
菜穂子「風があなたを運んで来てくれた時からずっと好きだった。」
とかセリフ臭いけど、素敵だよねぇ。
二郎「100年でも待つよ。」
素敵だよね。
クロカワ「健気だぁー」
可愛いね。
佳代「にいにい」
可愛いね。とても美しくて強い女性だね。
結核ってそんな病気なんだ。
菜穂子のもとにかけつける二郎。
その途中でも飛行機。
紙に降る涙が男らしかったです。
はぁ。
菜穂子は強い。
美しい。
飛行機がうまくいっても風が胸騒ぎを呼ぶ。
その描写がとても好き。
悲しい終結は必至ってわかってたけど。
菜穂子は亡き者に。
飛行機は零戦として活躍。
「一機も帰ってきませんでしたけどね。」
今と同じ。
心血注がれた技術が、人を殺す道具になって、その素晴らしい技術の結晶も人の命も壊されて。
でも菜穂子は「生きて」と言う。
ユーミンの歌は菜穂子の歌だね。
病気で思うようにできなかったけど、精一杯毎日を大切に生きた。
それが二郎につながって「空を駆けゆく。」
- 感想投稿日 : 2013年9月15日
- 本棚登録日 : 2013年9月15日
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