好き、幸せ、正しい、愛してる……言葉としては確かにそこにあって、でもその中身は分類し切れないほどの関係がある。それを短編・長編問わずシギサワさんは描いてきて、中でも笹原と倉田さんの二人の「不倫関係」の一言では言い表せない心を描いたのが、この「未必の恋」だと思う。
そこまでは分かっているのだけれど、「箱舟の行方」の時からこの二人に馴染めなかった僕には、その過去と未来を読んでもやはり二人の気持ちに納得できなかった。恋は確かに理由がないものの方が強いけど、特に倉田さんが笹原に惹かれる理由が読めなかった。
結局、誰にも感情移入することなく読了してしまったのは、僕がお子さまな証拠なんだろうか……。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2012年2月8日
- 読了日 : 2012年2月8日
- 本棚登録日 : 2012年2月8日
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