パイオニア [DVD]

監督 : エーリク・ショルビャルグ 
出演 : アクセル・ヘニー  ウェス・ベントリー  ステファニ・シグマン  ヨルゲン・ラングヘッレ  スティーブン・ラング 
  • 東宝
2.94
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感想 : 10
3

実話を元に…シリーズ。

それにしては結構話が重過ぎるぞこれ。

1980年代、ノルウェーの海底に石油が出た、ってんで
アメリカの企業とノルウェーとが協力して石油を取り出そうと。

ま、ビジネスで絡みたいアメリカと、その技術が欲しいノルウェーの事情、みたいな。
海中に機材を放り込んで、300mの深海でそれらを溶接する。
その潜水士は、契約上、アメリカ・ノルウェー両方が参加していないといけない。

人工的に圧力をかけた部屋で事前に訓練に挑む潜水士たち。
ついには水深500m相当の圧力に耐えた。やったぜ!
しかし、その際、潜水士たちは存在しないアホウドリを見るなど
幻覚を見ているぐらいギリギリだったんだけどね。

で、工事の決行当日。
途中まではダイビング・ベルで潜行し、
そこから交代交代で作業現場までもぐる。

ダイビング・ベルってこないだニュースで言ってた
韓国のフェリー事故の捜査でつかったけど無駄だった奴かな?
んー、映画見る限り、事故処理に使うのはどうかと思うけど。

で、まずはノルウェーの兄弟が作業に。
チューブ内にエアーを入れて…いると、弟の意識が一瞬途切れてしまう。
そしてエアーを入れすぎて破裂、弟は意識を取り戻すが、
水の流入の勢いで兄が頭部を強く打ち当て、メット破損。

急いでダイビング・ベルにもどるも、死亡してしまう。

すぐに外に出たいが、体を慣らすため、
2週間は圧縮室を抜けられない弟。

ようやく外に出ると、何故こんな事件が起こったのかを独自に調べ始める。
しかし、そこからは隠蔽と疑惑の総合商社ですよ。

・ベルおよび現場に送られるエアーに含まれるガスの成分を
 アメリカ側が極秘にして明かさない。
・エアーを送るやつがてんかんもち。
・↑を知っていた医師が何故か健康面で問題なしと診断
・死んだ兄はノルウェーからエアーのサンプル採集を極秘に依頼されていた

おまけに怪しい奴が消され始め、実話にしてはあまりにエゲツない展開に。
また、見ている側からすると、この弟君自体、
ちょくちょく意識を失うシーンがあって、
「お前自体に問題があるんじゃないんか?」
と思ったりするんですけどね。

実はそれも水深500m相当の重力に耐えた際、
幻覚を見た際に脳にダメージを負っていたから、というオチ。

最後はなんだかんだで、死んだ兄の遺族に
アメリカ企業が金を渡して口封じしようとしていたのがバレて
計画からはずされ、おかげでノルウェーは世界一裕福な国になりました、と。

でも事件の真相が完全に明らかになったわけではなく、
また後に潜水士たちから国が訴えられたりもして、さほどスッキリしない感じ。

まぁそのあたりが実話ならでは、ってことかもしらんですけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー/サスペンス
感想投稿日 : 2014年5月11日
読了日 : 2014年5月11日
本棚登録日 : 2014年5月11日

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