ヘラクレス 怪力ロング・バージョン ブルーレイ+DVDセット (2枚組) [Blu-ray]

監督 : ブレット・ラトナー 
出演 : ドウェイン・ジョンソン  イアン・マクシェーン  イングリッド・ボルゾ・ベルダル  ジョセフ・ファインズ  イリーナ・シェイク  ジョン・ハート 
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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感想 : 15
4

「ザ・ヘラクレス」「ヘラクレス 帝国の侵略」と観てきて、遂に本命。
ドウェイン・ジョンソンさん主演のヘラクレスです。

が、神話そのままではなく、
「神話ではそういう話になってるけど、実はこんなんだったんだぜー」という、
しかもその語り部がヘラクレスを畏怖させることで有利に戦いを進めんとする
ヘラクレス陣営の人間だったりする「デスペラード」方式です。

が、上記の2本と比べても、ヘラクレスの伝説を丁寧に扱っている点で
なかなか好感が持てます。
12の功績や、そこからくる獅子の被り物、
「帝国の侵略」にもでてきた妻子の悲劇も、神の子を騙るヘラクレス物語の中でも
きちんと取り入れています。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」的な話が中心ではありますが
イマジネーションの中できっちり怪物も見せてくれますしね。

そして、単独の英雄譚ではなく、チームとして描いた点。
戦闘を陣形バリバリの合戦ものとして描いた点。
「300」のガチさまと、コナンの英雄譚の中間を行く感じで結構嫌いじゃなかったです。

緑人間軍との戦いでのえげつない馬車での攻撃には笑いましたが。

「ヘラクレスの仲間たち」も魅力的で非常によい。

処世を優先してヘラクレスの元を去ったと思ったら、
やっぱり最後に助っ人に来るおいしい相棒アウトリュコス。

野獣のような状態で拾われ、そのままバーバリアン系戦士になった
闇は深いが純粋で頼りになる男、テュデウス。

戦闘に参加するには時期尚早、語り部役の少年だが、
最後に「やっぱね」の活躍を見せるイオラオス。

弓を得意とし、近接用に弓のエッジに刃物を仕込んである女戦士、アタランテ。

槍の名手で予言者のアムビオラオス。

それぞれキャラクターが立っていて、非常に頼もしい。

特にピュア僧テュデウスと、自分の死を予言しておきながら全然死なないアムビオラオスがおいしすぎる。
紅一点のアタランテを押しのけての目立ち具合もすげえな、と思ったり。

王国の規模も「ヘラクレス 帝国の侵略」ほど
「金ないのかなー」的でなく、大きなものでよかった。
進軍シーン、陣形シーンなんかは、PC系のRTSゲームか
ジオラマ満載のボードゲームの実写版みたいで妙に素敵でしたし。

ただ、終盤あんな醜態&暴言吐きまくりの王についていく
兵隊たちが微妙に納得いかなかったり。
中盤にあった練兵シーンがほっこりしていただけに余計にね。

また、ここまで一個も話題に出てこないレニー・ハーリンの「ザ・ヘラクレス」。
あまり被る要素はなかったんだけど、手枷を引きちぎてのアクション“だけ”は
レニーさん版の方が素敵だったかもね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アクション
感想投稿日 : 2015年3月1日
読了日 : 2015年2月26日
本棚登録日 : 2015年3月1日

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