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レビュー by sasagakiさん
面白かったなー。構成が抜群にうまい。
吉田修一らしい細やかな感性で描かれた人間模様を気持ちよく読んでいると
だんだんと不気味なものが見えてくる。
見えてくると、それが実は最初から仕組まれている事に気づく。
最初から一貫してそれを描いたいたのかー。と自分の迂闊さに気づかされました。
章ごとに主人公が変わって、それぞれの視点から
一風変わった4人+1人の共同生活が描かれるのだけれども、
彼らそれぞれにとって最も重要な出来事は、当人が主人公の時には語られない。
そこがまさに狙いなんだと思う。
個人的に重要な出来事が他人から見るとどう見えるのか。
これって突き詰めると恐ろしい。そしてその最たるものが結末にやってくる。
この結末を推理することは難しいけど、
でも1人だけ前進していない人物がいて、
その場に立ち尽くして動けないでいるその人を思うと
この結末の先にもっと恐ろしい風景を見てしまう。
なんて気持ちにさせやがるんだ。
登録日 : 2010年04月08日 23:46:16


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