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  <title>ササガキ棚</title> 
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<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4575514535"> 
  <title>傍聞き (双葉文庫)</title> 
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  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q4YVJA48L._SL160_.jpg" /><p>うーん。合わなかった。

思いついたプロットを説明するために文章を費やしている印象。
ハッとさせられるような表現もなかったし、
登場人物の行動原理に現実味が感じられなくって入っていけなかったなあ。
僕の読解力のなさか。

特に消防士の話は、
赤ん坊に人格を認めていないような節があって妙な気持ちになった。
どんな理由があっても人の命をああいうふうに扱うべきじゃない。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2012-02-10T22:35:32+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4062755874"> 
  <title>穴  HOLES (講談社文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4062755874</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41zj4CMGbZL._SL160_.jpg" /><p>「グリーン・レイク・キャンプに湖はない」
という書き出しの一文から持ってかれました。

無駄なところがぜんぜんなくて、
どこも読み飛ばせないまま
最後まで一気に読まされてしまう。
恐ろしい完成度のおはなし。

よくできとるなー。

あまりに出来過ぎとも言えるけど児童文学だから良いのだ。

伏線の回収と言ってしまうとちょっともったいないくらい
全ての過去の事象が現在を裏付けていて、
あらゆる行動は必ず未来のどこかに繋がっているんだ。
という、前向きな気持ちになれます。

ベースが児童文学なので翻訳でも読みやすくて、
いしいしんじさんの本を読んでいるような気分でした。

日本の子供達にも読んでほしいけど
人種問題のあたりと、
＜あなたにキッスのケイト・バーロウ＞が
ならず者としていかに格好良い通り名かというのが分かると良いんだけどなあ。


プロットが神がかってるから映画も面白いだろう。
DVD借りてみよう。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2012-01-30T00:13:59+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>空想</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/406277061X"> 
  <title>親鸞（下） (講談社文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/406277061X</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tpiZJyzQL._SL160_.jpg" /><p>いやいや、面白いっつーの。

という上巻と同じ感想が書けるのはそれを上回ったからで、
なにしろ最後まで中だるみなく読まされてしまった。

下巻もやはりエンターテイメントとして
仏教の考えをひも解くわけですけど、
案外深いところまでえぐってきます。
この内容をこのテンションで描き切るのはすごいなあ。

富も、名声も、戦うための武器も持たず、
なんらかの姑息な悪事に手を染めずには生きられない
何百、何千という貧しい人々が、
一斉に腹の底から念仏を叫ぶ。
それは自らの罪の意識や死への不安だけでなく、
不当な体制や押し寄せる理不尽に対する抗議など、
いろんな思いをないまぜにして、地響きを起こして絶叫する。
その先頭にいるのが親鸞だ。
彼は巨大な悪意に迫られても一歩も引かずに
目を据え、地面を踏みしめてひたすらに念仏を唱え続ける。

そら格好良いわけです。
途中までは、こいつ能書きばっかりで結局なにもできないじゃん。
と思ってたんですが、まあ立派になったというかなんというか。
いや、何もできないのはできないんですけど。

念仏を唱えるっていうと
お葬式のイメージが出てきてどうにも辛気くさい感じがするんですけど
仏教は当時もっと生活に根付いたものだったんですね。

それは医学であり、哲学であり、建築であり、
歌であり、娯楽であり、生きる術そのものだった。

念仏は、修行を積んだ高僧や
お布施を納めることができる一部の貴族のためのものではなく、
罪を重ねざるをえない平民のためにこそある。
彼らは救われなければならないのだ。という強烈な意志が
色々な経験をへて、主人公の中に次第に固まっていきます。
いいぞいいぞ。それそれー。

登場するキャラクターの数は決して少なくないのですが
それぞれが抜かりなく丁寧に描かれていて読みやすいです。
全員が大事な役割を持った魅力的な人物達。悪役含め。

それだけに最後まで頭の片隅で
上巻冒頭に出てきた河原坊浄寛に
もう一度会いたいなーと思いながら読んでました。

だってあの人嫌いな人いる？</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-12-29T05:49:57+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4062770601"> 
  <title>親鸞（上） (講談社文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4062770601</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JLDRJ6DJL._SL160_.jpg" /><p>いや、面白い。

つってもお坊さんの話でしょ？
と、説教臭い地味目な内容を予想してたら
どっこい序盤からドラマチックな展開で飽きさせません。

むしろエンターテイメントに徹しながら、
折々で仏教の考えや、現代にも通じる人の内面、社会の有り様を
嫌味なく置いていく感じ。

スーパー草食系の主人公が、
持ち前の内向性と空気の読めなさを発揮しつつ、
あっちに行ったりこっちに行ったり。
しかしまっすぐな姿勢が周囲に好かれるもんだから、とにかく世話になりっぱなしで。
ええい、しっかりしろ。
とつい感情移入してしまう。

基本的に読者の目線を一手に引き受ける主人公は、
「で、仏って結局なんなの？」「なんでみんな念仏唱えるの？」「それで誰が救われるの？」
と、こちらが気になる所にちゃんと引っ掛かってくれます。
まあそうなると坊さんとしては異端の道をゆくことになるんだろうなあ。

巨大なものを相手にしても自分で考え、理解しようとする姿は美しいです。

上巻は幼少期から青年になるまでのどこか青臭さの残るお話でした。
厳しい修行を重ねても女子と話すと途端に舞い上がる普通の青年。
分かる分かる。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-12-22T03:34:59+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4380650073"> 
  <title>現代落語論 (三一新書 507)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4380650073</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Hkybpla%2BL._SL160_.jpg" /><p>落語を知りたいなーと思っていながら
まごまごしている間に立川談志が亡くなった。
 
人によれば希代の天才。
あるいは変なバンダナのおっさん。
一体なんだこの人は。
 
と、知らずにいるのはなんだか惜しい気がするので
本書を手に取ってみました。
なんでも29才の時に書いたものだとか。
 
前半こそ落語の決まり事を行儀良く書いているものの、
だいたい笑いを説明するなんてな野暮だとか
元も子もないことを言いながらやるもんだから
身が入らないのかなんなのか、
途中から完全に自身の生い立ち、願望になってしまうあたりがらしい感じ。
でも僕が知りたいところはちょうどその辺だったので楽しく読めました。
 
談志がどれほどの熱量でもって高座に上がるのか、
何を考え、その先に何を見ていたのかがよく分かります。
その視線は至って客観的で、恐ろしく実際的なもの。
さんざっぱら夢を語ったあと、
落語は今後こうなる。というのを最後にひとことで表現しています。
そこにはロマンも幻想もない。なるほど。
 
とにかく落語は過去のものになりつつある。
と29才の談志は危惧していて、
それは落語の質が低下していくという話ではなく、
客が感じ取れる表現の幅がどんどん狭くなっていく。ということ。
例えば銭湯の番台にまつわる秀逸な話はたくさんあるのだけど、
若い人は銭湯の番台自体をもはや知らない。
「男子のなりたい職業なんてちょっと前まで番台が上位に入ってたようなもんです」
と言ってもぽかんとされてしまう。
 
落語が表現する「粋」の世界は人間関係のなかにこそあるもので、
人間関係が希薄になった現代では
「粋」という状況そのものがなくなりつつある。

とかく落語はどこまで行っても人間関係の話なわけで、
人間関係に共感できなくなったらもう型を成さない。
 
それを知りつつも談志は最後まで古典落語をやりつづけます。
やらなきゃならないのです。彼は。
古典落語のなかに、未来に通じる普遍のおかしみを求めて。
 
そこに天才はいません。
ただひたすらに落語が好きな、不器用な男の姿があるだけで。
 
「あと20年もしたら、俺は志ん生をじかに聞いたんだぞ、と大声で自慢してやる」
と書いていた談志ももうこの世にいない。
 
それがどういうことなのか、落語界は何を失ったのか。
ちょっとだけ分かるような。
そうでもないような。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-12-14T02:02:37+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>随筆</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4198933677"> 
  <title>殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4198933677</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41nH04aAv1L._SL160_.jpg" /><p>うわあ。
なにしてくれてんだ。ひどいや。
なんというか、これはある種の暴力じゃないのか。それも執拗な。
 
しかしまあ、僕みたいなMっけ人間には
それがだんだん気持ちよくなって来て
ぐいぐい読まされてしまうのですけど。
 
それでもって後書きの仕掛けです。
ひどいわー。
まあでも面白いわー。
 
確かに、後書きでお話にぐっと立体感が生まれますね。
小説のフレームから一段飛び出すための
企みとして興味深いんですけど。 
その特殊効果をもって一縷の救いをも消し去るとは
徹底してるなあ。

人間ってそんな化け物ばかりじゃないと思うんだけど。
 
なんだろ。
不幸って体質みたいなものかもしれない。
いつも卑屈に考えて、消極的解釈のもとに、間違った選択肢をわざわざ選び、
すべからく間違った結果を招いてしまう人っているんだよな。

あ、どうも僕です。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-12-02T00:57:16+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4043860056"> 
  <title>オリンピックの身代金（下） (角川文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4043860056</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511PfeqmM5L._SL160_.jpg" /><p>おおー。後半の盛り上がりたるや。

前半の陰鬱としたトーンから一転、
光あふれる美しい情景の中で怒濤のクライマックスが描かれます。
なかなか緊張感あるなあ。

面白いのは、首謀の男、東大生の主人公が仕掛けた作戦の
ことごとくが警察によって事前に見破られていること。
とにかく捜査能力では警察側の方が一枚上手。
それでも主人公が捕まらないのは、単に運がいい事と、
警察組織の規模が大きくなり過ぎて統率が取れなくなっているためという。

終始手綱を奪い合う公安と刑事部の
やり口の違いとその成果の現れ方が興味深い。
後半は横山秀夫ばりの警察小説になっていきます。

しかしまあ、さすがに、
その格好であの包囲網は抜けられないんじゃない？
怪しさすごいけども。

という若干の力技があったり。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-11-22T00:56:49+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4043860048"> 
  <title>オリンピックの身代金（上） (角川文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4043860048</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BN2ovhdwL._SL160_.jpg" /><p>東京オリンピック前夜の空気感が緻密に描かれていて、本気具合がうかがえます。
各登場人物の視点も、上流層から中流、下流層まできっちり割り振ってあって
抜け目のない盤石の進行。
教科書的とも言えるのかもしれないけど、
それだけ真正面から題材に向かい合っているという事だろうと思う。

新しい時代の始まりに浮き足立つ人々と、
戦後から抜け出せずに足掻く人々が混ざり合う、過渡期の東京を舞台に、
ひとつの事件が様々な視点で進行する。果たしてそれは必然か。

上巻は比較的淡々と裏付けパートが続いた印象。
さあ、土台はできたぞ。下巻でどうなる。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-11-14T23:28:43+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4094086269"> 
  <title>僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia. (小学館文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4094086269</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vK8P%2BlZ-L._SL160_.jpg" /><p>学生生活に退屈した医大生が
思いつきでカンボジアに学校を建ててみる話。
回想日記形式のノンフィクション。

「なになに、向井理で映画化？けっ！」
などと僕みたいなひがみ根性で素通りすると損をする。
良作です。

あぶねー。完全素通りコースだった。

あっという間に読めてしまいますが、得るものは多いです。

当人はいたって普通の感覚の持ち主で、
金持ちでも、崇高な志があるわけでもなく、
ただ自分の人生をちょっと面白くしてやろうという発想で、
まったくゼロの状態から、
仲間と150万円を集めてカンボジアに小学校を建てることにします。

えーと、じゃあ、どうする？とりあえずナンパする？という
ボランティア精神とはかけ離れた心意気でスタートするのだけど、
実際に学校の建設が始まり、何度かカンボジアに足を運ぶうちに、
いろいろなことが見えてくる。

見えてきたから何かが変わるかと言うと
別に変わらないのだけど、とにかく見えてくるし実際体験する。

そんな特別じゃない誰かのたどたどしい記録を読んでいるうちに
なんだか熱いものを受け取ったような気持ちになります。

行動するって大事だなあ。


なんかいろいろあって
最終的にデリヘルを呼ぶくだりにぐっときました。


本物のブッティが見れるなら映画も見たいようなことになってきたぞ。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-10-12T00:03:38+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>現実</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4150107300"> 
  <title>愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4150107300</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51181u1vn4L._SL160_.jpg" /><p>「たったひとつの冴えたやり方」の
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの傑作SF短編集。
ヒューゴー賞、ネビュラ賞を取った短編をそれぞれ収載。

「たったひとつの冴えたやり方」よりもちょっと先鋭的で
脂の乗ってる感が伺えます。
読者の想像力に挑むような挑戦的な部分もあり。

話がたくさんあるのでとても語り尽くせませんが、
とにかくどれも面白いです。

中でも
「乙女にしておぼろげに」
「断層」
「最後の午後に」
が印象的でした。

「乙女にしておぼろげに」
突然未来からやってきた少女と対面することになった
新聞のお悩み相談コーナー担当の熟練ライターが、
およそコミュニケーション不能なレベルまで文化の違ってしまった
未来の少女の悩み（らしきもの）を聞き、アドバイスをし、
恐らく普遍的と思われる問題を解決した（ような気がする）話。
未来から来た少女の言動はとにかく意味不明で、
会話の合間に急に全裸になったりするのだけど、
主人公は辛抱強くこれを受け止めて、
どうやらこの子は気立てのいい子だぞ？という判断に至ったりする。
人として変わらないはずの部分を見定める視点が面白いです。

「断層」
異星人によって"時間からスリップ"させられてしまった可哀想な男の話。
時間からスリップするという概念が興味深いです。
物事と時間を繋げている摩擦が無くなって行き、
流れて行く時間からどんどん滑っていってしまう男と、
なんとかその男の時間に追いつこうと試みる妻。
時間を滑っていく夫が向かえるであろう瞬間に合わせて
まだ何もない空間に手を差し伸べる妻の様子が切ないです。
え、タイムスリップってそういうこと？

「最後の午後に」
思いもかけない終末を見せられることになる最後の一編。
ひとつ前の表題作「愛はさだめ、さだめは死」で
未知の生命の生態系に思いをはせた後だけに、
主人公達を滅亡の淵に追い込むことになる生き物が
純粋とさえ思えてしまうのが不思議。
話の中には2種類の地球外生命が出てきて、
片方はフィジカル担当で破壊の限りを尽くし、
もう一方はメンタル担当で救いの光を差し伸べるという。
生存のための戦いを描くように見せて、
その実、生きることの意味を問われているようです。


「たったひとつの冴えたやり方」の後書きで
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアという作家について
衝撃を受けたわけですけど、
今回の後書きでも驚愕することになりました。
なんだ、なんなんだこの人は。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアという人物そのものがひとつの小説のようです。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-09-29T01:40:53+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>空想</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4150117489"> 
  <title>月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4150117489</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41pRPGE4opL._SL160_.jpg" /><p>ハインラインの代表作といえば日本では「夏への扉」ですが、アメリカ本土では圧倒的にこれらしい。
うん。なるほどゴリゴリ独立戦争の話でした。

石ころと氷ぐらいしか持たない月社会が
母なる地球に対して独立戦争を仕掛けるという、どえらいはなし。

冒頭は月社会のインフラ系すべてを管理する1台のコンピュータと、
それをメンテナンスするためにやってきた凄腕計算技師である主人公のやりとりから始まります。
彼はなんだか横着な人間で、コンピュータへのプログラムの入力を音声認識を使って行うようにし、
加えてその結果も音声で出力できるようにしてしまう。それは自然なこととして行われ、
やがてコンピュータと人間の不思議な対話が始まる。
という。
どうもこのコンピュータは自我を持ちつつあるようだぞと。

そんなこんなやってるうちに、話の雲行きが
あれよあれよと月社会の革命運動へ、独立戦争へと発展して行きます。

冗談を覚えることと、戦争をすることの優先度がだいたい同じという、
いたずら好きのコンピュータ「マイク」の成長と物語がリンクして進むなか、
果たして革命は成るのか。否か。

流刑にされた囚人の末裔たちが独自の秩序を形成する月社会が興味深いです。
もと犯罪者であるはずの人々が、過酷な環境の中で安全に暮らすために生み出した、
一切の法律を必要としない強力な倫理観は、自由原理主義としての安定を獲得していて、
対する地球社会は功利主義末期の鈍い摩擦と、生産を上回る消費と、
既得権益にしがみつく権力者達で溢れていて、次第に統率を失って行く。という皮肉な展開。 


話が長く、しなければならない説明が多いので中盤ちょっと重くなります。
そのかわり結末はあっという間。


オーケー。マイク、シャーロックで頼む。</p>]]>
  </description> 
  <dc:date>2011-09-07T02:54:37+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>空想</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/415011742X"> 
  <title>夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/415011742X</link> 
  <description>
<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41GPZsdjR7L._SL160_.jpg" /><p>「世のすべての猫好きに この本を捧げる」という一節から始まるハインラインのSF小説。
時間を可逆的に扱う種類の古典的作品で、
"猫SFの代表"というよく分からないポジションを不動のものにしているらしい。

ロマンチックな話かと思ったら、
前半は技術者と経営者間の世知辛い軋轢の話。
さながらFacebookのマーク・ザッカーバーグとエドゥアルド・サベリンのようだけど、
こっちのエドゥアルドは主人公より一枚上手で、なおかつ強力な危険因子を得たおかげで、
天才的技術者であるはずの主人公は手痛くやり込まれてしまう。
それはもう酷いことになるので、
半ばやけくそ気味に30年間のコールドスリープへ飛び込む事に。愛すべき猫を抱いて。
と、ここからガッチリSFの文脈に。

30年のコールドスリープに入るにあたり
資産の運用を考えるくだりが実際的で面白いです。
30年後確かに価値のあるものとは何だろう。と。

後半は話が一変し、怒濤の勢いで逆襲と伏線の回収が始まります。すげえ。
その鮮やかな展開にロマンを感じずにはいられません。
やはり主人公は天才だった。あらゆる事象はこの結末のためにあったんだ。と。

1956年に書かれている割に現在の技術を結構言い当てていて、
さすがはハインラインと言ったところ。


「彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとしないのだ。」

確かに猫は家中の扉を開けたがる。
あれは夏への扉を探していたのかな。

ちょっぴり切ないや。</p>]]>
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  <dc:date>2011-08-25T02:31:59+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>空想</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4150107394"> 
  <title>たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)</title> 
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<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YM52wPC3L._SL160_.jpg" /><p>名作の誉れ高い表題作含むSF3編。

■「 たった1つの冴えたやり方」
これは、なんていうか、抜群に面白いです。
子供の頃読んでたらヤバかったなあ。鳥肌立ちました。

溢れんばかりの好奇心と圧倒的行動力を小さな船に詰め込んで、
家出同然、たった1人で未開の宇宙に飛び出す16歳の女の子の話。

少女らしい明るさと、聡明さと、キラッキラした眼差しで、
人類にとって極めて重要な問題に立ち向かい、
たった１つの冴えたやり方を見いだします。
それがあんなに切ないものだとは。
理性ってなんだろう。

■「グッドナイト、スイートハーツ」
打って変わってハードボイルドもの。
タフで孤独なサルベージ業の男が、
華麗に業務を遂行していく中でうっかり自分の過去と向き合う羽目になり
みっともないほどうろたえる話。
1話目の主人公よりずっと経験のある、百戦錬磨の成熟した男なのだけれども
それだからこそなかなか冴えたやり方を選び出せません。
幸福ってなんだろう。

■「衝突」
未知の高度文明と接触する時、
相手が明らかな敵意を持っていた場合でも戦争は回避できるのか。
というデリケートな話。
ともあれ古典的な設定を使って、ユーモアを持って描かれるので
緊迫したシチュエーションとのギャップが面白いです。
文化も体質も違う、言葉も通じない、戦力も不明の不気味な相手に
針に糸を通すような交渉を試みる艦長同士
（ただし人類は探査船、先方は駆逐艦）の交流が熱い。
この状況を空想する事自体が面白いし、結果幸せな気分になれます。


しかし、この作者の想像力ってすごいなあ。
いったいどんな生き方してたらこんな話が書けるんだろう。

と思っていると、
最後の訳者あとがきで最大級の衝撃が走ります。
マジか。

作者の有り余る想像力が、その人生の終盤で
凶器となったのではないことを祈ります。

それじゃあんまりだ。</p>]]>
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  <dc:date>2011-08-11T01:36:38+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>空想</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4062638606"> 
  <title>七回死んだ男 (講談社文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4062638606</link> 
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<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61VQFW7KZ4L._SL160_.jpg" /><p>たまに1日を9回繰り返してしまうモードに突入するという
ややこしい体質を持った主人公が、
その繰り返し中に死んでしまう祖父をなんとか死なないように一人で頑張る話。

設定がぶっ飛んでいるものの推理物の様式になっていて、
あまり推理小説を読まない自分にとっては新鮮でした。

こういうのってとにかくパズルを解くことに集中して楽しむのが良いんだろうな。

人物の心理描写などは味付け程度に考えた方が楽か。
登場人物にあんまり感情移入はできない。どういう心理なんだこれ。

遺産相続を巡って醜態をさらす親族達のどたばた劇を様々な条件で見ることに。
ひと１人の動きが違うだけで未来はかようにも変化する。という神の視点が面白いです。

ただ最後のネタばらしパートは、火サス感が若干あり。
余計な事まで喋る喋る。

解説文の、
多くの名探偵は事件を解決するけれども、未然に防ぐことはできない。という話が興味深かかった。
確かにこの主人公にはそれができる。すっとぼけた奴だけど。

しかし、こういうのもSFって言うのか。</p>]]>
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  <dc:date>2011-08-02T02:04:22+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
</item> 
<item rdf:about="http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4094086188"> 
  <title>神様のカルテ (小学館文庫)</title> 
  <link>http://booklog.jp/users/bam-boo/archives/4094086188</link> 
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<![CDATA[
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41cPfE1bygL._SL160_.jpg" /><p>タイトルの印象から何かミラクルな仕掛けがあるのかと思ったら、
どっこいお仕事奮闘記。
地方病院の過酷な勤務とか、終末医療の意義とか、
あるといえばよくあるテーマで。

じゃあ何が珍しいかと言えば、
主人公が最初からそれなりの幸福と地位を手にしていること。

何か特別な挑戦をして、大きな成功をつかみ取り、
新たな一歩を踏み出す。という筋ではなく。

ちょっと特殊な環境にいる
主人公の日常を切り取ったみたいな話。
たから前振りなしにスッと入れるし、スッと終われる。

人の死がつきまとう重いテーマなのに、
何だかさわやかな読後感を得られます。

最後に主人公が出す結論も、今風というか、
説教臭くなくて良い。

ああ、神様のカルテって、なに、そういうこと？
と。



関係ないけど実際友人に「男爵」と呼ばれている絵描きがいるので、
イメージが重なって大変だった。
本人の預かり知らぬところで好感度が勝手に上昇。</p>]]>
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  <dc:date>2011-07-25T22:58:23+09:00</dc:date> 
  <dc:subject>エンタメ</dc:subject> 
  <dc:creator>sasagaki</dc:creator> 
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