初登場の表紙絵はしばらくエンジェル倶楽部から遠ざかっていた(雑誌全体的にそうだったが)私を一時復帰させる力のあるイラストだったと今でも思う。デジタル塗りでアニメ絵的なキャラクタの表紙絵が量産される中、MySonも購入モチベーションを失いつつあったが、新しい潮流を感じさせたことを率直に評価したい。劇画エロとの住み分けも考えての従来の表紙絵だったと思うが、雑誌カラーとしても、ロリ・美少女系エロと劇画エロの中間的ポジションを感じさせるだけにinkeyがここで登場したのは必然だったのかもしれない。
その後まもなく漫画も掲載されるようになり、ヤリ専ではあったが、期待以上の内容だった。やはり一枚ものの絵でフィニッシュするのよりストーリーやムードを備えた漫画に実用性で勝るのは大変であるため、いいことだと思う。私自身エロゲーや同人を卒業してからは力のあるエロイラスト絵師との出会いがなくなり佐野氏以降は織田non氏だけだったため期待は高い。
整理されすぎた描線ではなくもっと絵画的にエロい肉体や表情を表現してくれると嬉しいのだが、やり過ぎては一般エロ読者にとって前衛的になってしまう。今後どういう進化を見せてくれるのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
成年向けコミック
- 感想投稿日 : 2011年3月6日
- 読了日 : 2011年2月15日
- 本棚登録日 : 2011年2月17日
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