▼あらすじ
毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケのもとに通い夜明けまで他愛のないことを語り、帰ってゆく謎の男"イトウ"。
ある日、アタッシュケースに一杯の札束を持って「仕事をやめて好きなことをしてほしい」とキョウスケに手渡そうとするが…。
闇社会に鮮血と硝煙の舞う、美しきノアール・コミックの旗手、"冥花すゐ"初のBL単行本で登場!!
支配と被支配の学園SMも同時収録。
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評価★4.8
インパクトのあるタイトルと美しい表紙イラストに惹かれて購入しました。
闇社会がテーマという事で、ある程度は覚悟していたのですが、それでも読み進めて行く内にどんどんバッドエンドっぽい展開になっていくものだから中盤以降はずっとハラハラしっぱなしでした……。
案の定、完全なハッピーエンドでは終わらなかったけど、それでもラストは少しだけ希望の見える感じで終わったから良かった…なんて言う訳ないだろ!!(泣)
こんなオチ切な過ぎるわチクショウ!!!(号泣)
折角、両想いになれたのに受けだけ記憶喪失のまま5年(しかも記憶戻らず)って、振り出しの振り出しに戻ってしまったところでお話終了…って、いやいやこんなところで終わらせちゃ駄目でしょうよ!!これじゃモヤモヤするだけだよ!
心中オチもそれはそれでヘコむので嫌ですが、これはこれで切なくてヤダ…。
しかも記憶を無くす前になまじ両想いになってるから余計切ない。
無事、組織から抜けられたんだから、それこそ二人が小さな島国で家建てて幸せに暮らすシーンで終わって欲しかったなぁ…、
そういう心から幸せな二人の姿を見たかったなぁ…とションボリ。
そうじゃなくてもずっーーーと殺伐とした雰囲気が続いていたので、最後くらい穏やかに終わってくれても良いじゃん?と思わずにはいられない…。
…とまぁ、ラストこそちょっと不満がありますが面白いか面白くないかで言ったら断然面白かったですし、何度も読み返したくなる魅力がこの作品にはあると思います。
こういう暗い世界観なので、好き嫌いは別れるかと思いますが私は凄く好きです。(普段はあまあまハッピーエンドを好む私ですが珍しく!)
表紙を見れば分かると思うんですが、中の絵も凄く上手ですし、何より瞳の描き方が魅力的で、特に開眼した時のイトウさんなんてリアルにゾクッとするぐらい目力が半端ないので糸目&下睫毛キャラが好きな方は必見です。(ナイフ研いでるシーンなんて最高ですよ…!笑)
受けが娼夫という事もあって受け×モブの(それも絵面的に結構エグい)シーンが結構出て来るのと、学園SMの話は短編ですが本編よりダークかつ猟奇的で、しかも愛無しなのでそういうのが苦手な方は注意が必要です。
私は短編のラストは結構好きだな、と感じました。何より受けの歪んだ表情が凄くイイ!
この作者さんはBL初らしいので、次の作品にも期待したいです!
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- 感想投稿日 : 2015年7月2日
- 読了日 : 2015年7月2日
- 本棚登録日 : 2015年6月10日
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