うたたねさん
中山 七里
幻冬舎 (2011年05月)
読み終わった
顔を背けたくなるほどの損傷の激しい死体を見たのは初めてだった。骨と肉片にしか見えない屑を前にして刑事である槙畑啓介は、遺留物などから遺棄された場所にほど近い、かつて製薬会社の研究所に勤めていた人物であると判断する。閉鎖された研究所になぜ今更くるこ...
朱野 帰子
幻冬舎 (2012年01月13日)
【雪といっしょに降りておいで、君が乗ってるその船で】 父親への想いに突き動かされ、またそれによって問題を抱えている有人潜水調査船のパイロット候補生、天谷美雪。暫くの間の配置換えに気持ちが落ち込む美雪。中途採用された広報課の高峰浩二の補佐をするはめ...
デイヴィッド・ゴードン 青木千鶴
早川書房 (2011年03月10日)
いくつものペンネームを持ち売れない小説を書いているハリーゴードン。生業として現状を保つため家庭教師のアルバイトなどもしているが、一通の封書が届く。それは連続殺人鬼ダリアン・クレイからの手紙だった。ハリーはゴードンからの提案(告白本をださせてやる)...
宝島社 (2010年10月12日)
【さよならドビュッシー】の岬洋介が再登場する本作。音大に通う城戸晶は秋の演奏会に向けて練習に励んでいた。完全密室でカメラや警備員に守られ保管された高価な楽器を使っていたのだが、約2億円もするストラディバリウスのチェロが忽然と消えてしまう。大学は警...
宝島社 (2011年01月12日)
祖父と従姉妹とともに火事にあい、全身大火傷の大怪我を負いひとりだけ生き残った香月遥。それでもピアニストになる夢を諦められない遥は、新進気鋭で聡明なピアニスト岬洋介を講師に向かえコンテスト優勝を目指して猛練習に励んでいく。思い通りにならない指や周囲...
福田 和代
東京創元社 (2012年02月28日)
デッドエンド・ストリートにあるスクウェアという名の店を通じて、薬物対策課の三田が幾多の事件と関わっていく。__事が起こってから行動する警察と事前に動き出す【名無しのリョウ】。影があるリョウという設定で、頭が切れる人物なのもわかる気もするが、ここまで...
小便臭い小路、デットエンドストリートに看板を下げている昭和の佇まいがある店【スクウェア】。刑事である三田靖彦はバーテンダーのリョウが気になり、刑事の嗅覚からか足を運ぶことになる。そこに現れる客も同様に、三田の好奇心をくすぐるのだった。癖のある酒を...
友井 羊
宝島社 (2012年03月09日)
中学一年の向井光一は同級生の原村沙紗の電話で、愛犬のリクが瀕死なのを教えられ病院に駆け込むが、リクを助けることはできなかった。見てくれた獣医によると、死因は人によるものだというのだ。光一と沙紗は犯人探しを始めるが、そうそうに【ある証拠】から光一は...
メグ・ガーディナー 山田 久美子
集英社 (2010年11月19日)
余震が頻繁に起こっているサンフランシスコを、一台の車がパトカーを引き連れ夜の街を逃走していた。最後には制止を振り切り、橋の欄干から車はダイブしてしまう。その現場に借り出されたのはジョーベケットだった。彼女は心理検死官と呼ばれ、心理学的に部検を行い...
薬丸 岳
徳間書店 (2011年09月28日)
明日の食う金もなく【一発逆転を狙って一緒に大きなことをやりませんか】と闇の掲示板に書き込んでしまった相沢仁。すぐに仲間が集まり、金持ちの家を襲うことになった。でも押し入った矢先、背後から頭を殴られ気を失ってしまう。昏倒から目覚め、一人逃げ出した仁...
有栖川 有栖
講談社 (2011年09月15日)
独立した北海道から空爆もされかねない日本。統制された日本にあって、探偵は悪しきものとされ警察から逮捕される時代。空閑純は探偵をしていた父と母をもっていた。しかし、母親が失踪してしまい、父も警察に逮捕されてしまい、一人社会のなかでアルバイトで生計を...
二階堂 黎人
実業之日本社 (2011年08月18日)
ツアーの下見に来た水乃紗杜瑠と美並由加理は、目の前で人が撃たれて東尋坊に落ちる現場に遭遇してしまう。しかし、迅速な対応をした紗杜瑠は反って不審をかい警察に拘束されてしまう。別事件で出先から連絡をくれた馬田刑事に紗杜瑠たちは身元引受人になってもらう...
安萬 純一
東京創元社 (2011年07月27日)
画面に映るのは爆発を繰り返し燃え盛る家だった。榎木探偵事務所にたびたび通う大学生の殿井泰史は、榎木と他愛ない話としてそれを取り上げていた。肝心の名探偵、被砥功児は行方が知れず事務所をしばらく留守にしている状態。警察は爆発事件として捜査をするが犯人...
ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子
文藝春秋 (2011年10月13日)
【二十日金曜日夜の計画。当日の死傷者数千に上る見込み。イギリスの国益にも打撃が予想される】 イギリス政府通信本部が傍受したメールには大規模な攻撃が進行していると告げていた。...セルビア鉄道を横目に一人の男が茂みに隠れていた。暗視単眼鏡の先にいる男...
雫井 脩介
PHP研究所 (2011年11月10日)
古びたアパートに尋ねてきた友人に促され、フィギュアスケート選手だった話を始めた藤里小織。・・・まだまだ実力がない小織と、送り迎えだけしてあとはママトモ達とお茶などして時間をつぶしていた母親、梨津子。しかし、夫の浮気を期に、夫から逃れるようにして梨...
石持浅海
祥伝社 (2011年10月26日)
箱根会と称した懇親会に数年ぶりに顔をだした中条夏子。事業も順調な彼女が来た理由は黒羽姫乃に会って確かめたいことがあったからだった。その返事次第では殺害も厭わなかった。会も終盤になり出席者たちがそれぞれのコテージに戻り、人知れずに夏子と姫乃は飲みな...
沼田 まほかる
双葉社 (2011年04月02日)
あの楽しかった食事会から僅か半年しか経っていないのに、こんなに立て続けに不幸が続くのだろうか。初めは、恋人の千絵が突然姿を消したことだった。つぎに、父が末期のすいぞう癌に侵されていて、手術ができないとわかったことだった。父のことはある程度覚悟を決...
玖村 まゆみ
講談社 (2011年08月09日)
外国から人知れず帰ってきたものの根無し草だった水沢浹は、拾われる形である寺にやっかいになる。いかる、という子供が住職と過ごしているのだが、言葉も話さず人を恐れている感があった。住職から仕事を斡旋してもらい建築現場で精を出すが、自分の不注意が原因で...
翔田 寛
幻冬舎 (2011年09月21日)
大飢饉に見舞われた折、浮浪者が江戸の町に溢れかえる。その対策のため江戸の沖合いを埋め立て収容施設【人足寄場】を作った。江戸の人々は恐れを込めて無宿島と呼んでいた。その場所に身分を偽り入り込んだ倫太郎と伊之助。彼らはある計画を人知れず実行しようとし...
石持 浅海
講談社 (2011年08月04日)
十数年前に巷で噂になっていた建物に、六人組が入ろうとしていた。週刊誌にも取りざたされたその建物は【人面屋敷】と言われている。連続幼児失踪事件が起きて暫く経ってからそう呼ばれるようになった。その所有者、土佐なる人物が容疑者と目されていたのも一つの理...
北林 一光
角川書店 (2011年08月25日)
警察からの電話で沢村一成が来たのは長野県のある山の麓だった。父がいた痕跡はない代わりに、車だけは半年以上放置されているのは見てとれた。失踪した父は、なぜ縁もゆかりもないこんな場所に来たのか。自分の意思で。それとも何か事件に巻き込まれたのか。一成は...
有栖川有栖
光文社 (2010年11月19日)
火村シリーズ短編集。フィールドワークと称して捜査に協力する臨床犯罪学者【火村】が有栖川とのコンビで犯罪の謎を紐解いていく。限られたシチュエーションの状況下での犯行不可能とされた犯罪が多い作品。【長い廊下がある家】【雪と金婚式】【天空の眼】【ロジカ...
乾 ルカ
文藝春秋 (2011年10月)
望んでもいない偶然が幾度となく重なるたびに、自分が引き寄せているのではないかと思っている人たち。そういった自身の【能力】を疎ましく思っている彼らだったが、ある店の広告を見てから、呪っていた自分たちの人生を変えられるのではという希望が目の前にちらつ...
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年05月31日)
人との関わりを極力断つため、新しく移り住んだのは高台にある古びたアパート【てふてふ荘】だった。こちらの事情もさることながら、いきなり六枚の写真を見せられ、そのうちの三枚から一枚を選んでしまった。入居して一夜を過ごし目覚めると、写真で見た人が部屋の...
篠田 節子
文藝春秋 (2011年07月)
海の底に...。地中で見つけたものに...。奇怪なものに出会ったときに...。トンネルの先に...。それぞれの人間が想いを馳せる先に見えてくるものとは。不可解な現実や不条理なことが、ときに正しいように思えてくる。その境地に至るまでの心情がうまく描かれている短...
ジェフリー・W. ディーヴァー Jeffery W. Deaver
早川書房 (1995年07月)
ぺラムシリーズ第一作目。ジョン・ぺラムは相棒とロケハンの仕事である町を訪れた。ただ着いた早々、何者かの悪質ないたずらを受けていた。軽く受け流していた矢先、ぺラムは交通事故にあってしまう。さらに入院しているぺラムに悪い知らせが舞い込む。相棒が爆発事...
リチャード・マシスン 尾之上 浩司
早川書房 (2011年10月14日)
ボクシングをやるのはもはや人間ではなくなっていた。精巧にできたロボットボクサーが代わりに戦い、勝敗をつける時代になっていた。過去の戦歴にこだわり、所有しているロボットがまだ現役でやれると信じきっているケリー。スクラップ寸前のそれをメンテナンスする...
伊与原 新
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年09月10日)
塾の生徒からは【リケジョ】と呼ばれていた仁科律は、留学費用(百万円)を捻出するために塾の生徒の一人の家庭教師を引き受けた。律も周りからは変わってみられていたが、その生徒もちょっと変わっていた。律のことを羨望の眼差しで【教授】と呼ぶ生徒は馬渕理緒と...
大村 友貴美
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年09月23日)
東京国際空港の到着ロビーで北館奈々はハネムーンの余韻すら感じられなくなっていた。一緒にいたはずの夫が、「知り合いがいたので会ってくる。すぐに戻ってくる」と機内で言ったのを最後に、いなくなってしまったからだ。いつまで経っても夫は姿を見せず、警察にも...
貴志祐介
祥伝社 (2011年02月11日)
真っ暗な空間のなか目覚めたとき、どこにいるのかはっきりしなかった。周りを蠢いている者たちの赤い炎のようなオーラがわかるぐらいだったが、見知った声を聞こえたのは気分を落ち着かせていた。しかし、それぞれが初めて聞く名称で呼ばれ、自分にもその呼称は付い...
遠藤 武文
集英社 (2011年09月26日)
小包を受け取ったのを見ていたかのように、携帯電話が鳴った。「小包を開けたか」促されるように箱を開けると切り取られた指が入っていた。自分の子どもの指を忘れたのかと電話の相手が躊躇なく言ってのけた。早くしないと子どもの指は二度とくっつかなくなるぞ、と...
実業之日本社 (2011年09月15日)
帰国早々、向かった先は自分の父が院長をしていた、ちはや病院だった。【三か月】。そう言われた風祭翔は父が残した任期を代わりに務めるべく理事になろうとしていた。今まで家とは距離を置いていた自分が、亡くなった父にできるせめてものことだと言い聞かせて。し...
吉村 昭
新潮社 (1982年11月)
実際にあった日本最悪の獣害事件(三毛別羆事件)を描くドキュメント小説。渡道してきた民たちが辺境な土地に移り住んで、開墾してやっと作物が芽吹き始めて自身たちも土地に根付こうとしているころにその事件は起こった。一頭の巨大な羆が村民を襲ったのだった。そ...
ゾラン・ドヴェンカー 小津 薫
早川書房 (2011年08月25日)
ドイツに流れる不況という風は、偶然出合って昔を懐かしむ4人の若者も例外ではなかった。しかし、クリスをリーダーとしてタマラ、ヴォルフ、そしてフラウケは謝罪代行社なるものを立ち上げる。自分の代わりに相手に謝罪してくれるというものだった。順調に時は流れて...
ジャック カーリイ Jack Kerley
文藝春秋 (2011年09月02日)
カーソンシリーズ第4弾。突然連れてこられた場所ニューヨーク。訳のわからぬまま犯罪現場で惨殺死体を見せられる。死ぬ前にその人物は、記録媒体にカーソンを名指しで告げていた。カーソンももちろんその人物は知っていた。そして空港のビデオに殺されていた人物とい...
文藝春秋 (2009年08月04日)
ライダーシリーズ第三弾。激しい雨の中、惨殺された女性が発見される。ライダーとノーチラスは捜査に借り出される。立て続けに起こる事件は一見繋がりが見えなかったが、地道な捜査が徐々に光が見えてくる。狡猾な犯人の影が見始めてきた。__読み始めて暫くして、前...
文藝春秋 (2006年12月)
文藝春秋 (2005年04月)
リチャード・マシスン 吉田 誠一
早川書房 (1977年01月)
ある日を境に体が縮み始めてしまったスコット。周りからは好奇の目で見られ、医者に見せたところで縮む速度は変わらない。そして自宅の地下室が居場所になってしまった。そこにいるとは最愛の妻や娘でさえも知らなかった。飢えや喉の渇きに加え、7本足のヤツとも戦わ...
曽根 圭介
講談社 (2011年08月05日)
抱えた問題の火の粉を振り払おうとする様は必死さもあるが、どこか滑稽でもある。行動のひとつひとつのそれが最短距離の解決方法だと信じているのだからかもしれない。してしまった、ことの重大さは後になって恐怖や不安とともに圧し掛かってくるのも知らずに。そし...
角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年12月25日)
慎重なはずの妻が山にて失踪してしまう。失踪後時間が経ち、予期していたが、やはり妻は遺体となって発見される。しかし、発見された場所は捜索範囲とはかけ離れた所だった。なぜ。夫の三井周平はつねに疑問を抱いていた。そして、また同じような失踪事件が連続する...
近藤 史恵
新潮社 (2011年06月)
サクリファイス、から続くサイクルレース小説。今回は白石誓に焦点を当てるよりも、現在の立場までに至るまでの【過去】に注目している。白石に関係していた人達の話の方がふくらませているように感じた。しかし、それらがあるから白石誓がこれからの未来への心根を...
百田尚樹
祥伝社 (2011年05月27日)
物語の結末を最後の一言に凝縮させている短編集。ブラックジョーク色が強いので、ほくそ笑みも、たびたび。 【母の記憶】【夜の訪問者】【そっくりさん】【おとなしい妻】【残り物】【豹変】【生命保険】【痴漢】【ブス談義】【再会】【償い】【ビデオレター】【マ...
マルチナ ナブラチロワ Martina Navratilova
二見書房 (1995年11月)
マーク・レーン 井上 一夫
立風書房 (1974年)
角川春樹事務所 (2010年10月)
一組の夫婦が降り立った場所。瀧埜上村(たきのうえむら)。夫は自分の研究のため。妻は医師。医療が行き届かない場所なのだから、当然、村のみんなが医者を待ち望んでいるものばかりだと、夫婦は思っていた。しかし、村民は無用な存在であるかのように、医師は必要...
ジョン クラリク 五十嵐 加奈子
早川書房 (2011年07月08日)
著者が人生のどん底で生活に困窮しているとき、不思議な言葉を聞いたことをきっかけに、小さい頃に祖父から教わった『一ドル硬貨の法則』を実行していく。それは、例え小さなことでも感謝し、その相手にお礼の手紙を出していくこと。すると、自分の周りの環境が徐々...
東野 圭吾
文藝春秋 (2011年06月06日)
ガリレオシリーズ。海岸線にある町に来ていた湯川。同じ宿の宿泊者が翌日死体となって発見される。当初事故で処理それようとしていたものが、多々良管理官の恩人であったことで、独自に捜査を任命された草薙。捜査を続けるにつれて暗い過去が浮かび上がってくる__
双葉社 (2011年07月20日)
システム障害を引き起こす銀行の裏側で、そこに携わるエンジニアたちの奮闘する姿を描いた話。__今回はクライシス・ノベルというより、人間が成長していく過程をよく描いているドラマのようであったと思う。著者がSEだった経験を思う存分詰め込んであり、日頃正常に...
早川書房 (2011年08月10日)
戦場で知り合った兵士が目の前で戦死する。死に際に託された金塊を携えて、彼の故郷を訪れたアレックス。そこは魔女や妖精が住む世界だった。住むにつれ、不思議な体験を重ね、誰の言葉が真実なのか分からなくなっていく。魅力的な魔女や妖精に、自分の身を任せてい...
キャロライン・B. クーニー Caroline B. Cooney
評論社 (2011年03月)
アフリカからの難民を受け入れることになったフィンチ家。母親と娘のモプシーは喜んだが、父親は上の空、息子のジャレッドはむしろ反対だった。アパートに住むはずだった最初の話がこじれ、自分の家に同居しなければならなくなったからだ。 いっしょに暮らすうち...
有川 浩
文藝春秋 (2009年03月13日)
還暦を迎えた三人のオヤジ。時間を持て余すようになり、町の私設自警団を人知れず作ってしまった。昔は少し悪かった三人は町の些細な事件を培った経験で解決していく。__邪険にされがちな年長者たちの活躍を見ていると捨てたモンじゃないと思える。尊敬できる人物は...
講談社 (2011年07月01日)
少年鑑別所の法務技官から刑事へ。夏目信人を知るものは、夏目の転身に共感しつつも、そんな姿を見たくはなかったと胸の中で思っていた。人を救うために優しく手を差し伸べるのが本来の姿だと。ある出来事が、夏目を疑いの目を向ける者に変えてしまった。しかし、さ...
小鷹 信光
河出書房新社 (1990年06月)
食卓に並べられた豪勢な料理(とびっきりのスルレなど)を目の前にして、何かおかしいな、と少しでも感じられたら完全なミステリーファンでしょう。卵一つ、チョコレート、ましてや、水、にまで予想できないストーリーがあるとしたら、どれほど読者冥利に尽きること...
ドン・ウィンズロウ 東江 一紀
角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年08月25日)
上巻から怒涛の勢いで読み続けてしまった。それぐらい壮絶な麻薬カクテルとの戦いに魅せられる。だれが味方でだれが敵か。生き残るのは誰か。巧に交差する人間模様。三十年間という年月に見た正義と悪の決着は。男くさいですけど、ほんとうにおススメ本。
長い年月にわたる麻薬カクテルとの壮絶な戦い。勝つのは正義か悪か。仲間の捜査官が殺されてからのアート捜査官のなりふり構わない戦いぷりに圧倒される。どこまで行けば正義は保たれるのか。ウインズロウ、最高です。
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver
文藝春秋 (2005年12月)
柳 広司
ロバート・J. ソウヤー Robert J. Sawyer
早川書房 (2001年01月)
どうして未来の映像がみえてしまったのか。実験による影響か。騒動を引き起こしたと思われる学者達が原因究明に乗り出していく。未来は見た映像のまま存在していくのか。それとも変えることができるのか。究明の旅が始まる。__ドラマとは異なる話でFBIが出てきて...
伊集院 光
宝島社 (2007年09月28日)
集英社 (2011年01月26日)
東京創元社 (2010年02月24日)
大学にあるアルバイトなどを斡旋する奨学係。そこにやってきた学生が、バイトを通して新たな自分をみつめ成長していく連作集。ちょっと変わったバイトの不思議な体験が、学生たちが抱えていた問題に光を当て、未来の自分の姿を照らし出していく。また奨学係に勤める...
文藝春秋 (2009年04月)
文藝春秋 (2007年09月)
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年06月26日)
古典部シリーズ。急に入部を取りやめた後輩。訳を知りたくて、過去の記憶を辿りつつ、マラソン大会の走っている最中にその謎を解こうとするもの。__青春ミステリーと分類されるのだろうか。風が髪をさらっとなびかせるように、揺れ動く気持ちの機微を感じさせる高校...
文藝春秋 (2011年05月)
平成の大合併によって最近閉鎖されてしまった、図書館。思うところがあって夜にそこに忍び込む男女。目的が違うそれぞれが偶然居合わせた場所には、他の存在も彼らを待ち構えていた。彼らは郷愁に浸る間もなく、図書館には不釣合いな音を響かせ迫り来るラジコンヘリ...
朱川 湊人
日本経済新聞出版社 (2011年06月02日)
【不思議な話がつまった玉手箱】と評していい短編集。朱川湊人(三十二編)笹公人(三十三編、歌数は×5)。朱川湊人氏がよく書かれる、郷愁を誘う子ども時代の話は当然のようにあるし、ブラックユーモア溢れる現代やSFの話などたくさんある。さらに笹公人氏(歌人)...
集英社 (2011年06月03日)
自分の中で、アイツが犯人だという確固たるものがあるにも関わらず、ある理由から他人には証明できず、追い詰めることができなかった過去を持つ主人公、香西。そんな香西も刑事という身を退く時を迎えようとしていた。ふとした好奇心から失踪人を探すことになったが...
実業之日本社 (2010年05月20日)
色褪せずに心に残る【あの場面やあの時】。それは愛らしくも楽しいものであったり、ときには心の奥底で触れずにそっとしておきたい哀しいものだったりする。思い出が蘇るたびに、奥底にそれを押さえつけておこうとするか、相反して、あの時の記憶を呼び覚まし、何が...
三崎 亜記
朝日新聞出版 (2011年01月)
知らない【町】を訪れたときに触れる空気や匂いは、新鮮に感じるものだったり、ときには違和感を抱くものだったりする。時代を重ね、住み慣れた所となり、自分が知っているであろう場所へと変わってしまうと、当初感じていたそれらも次第に色褪せていき、自分の方が...
R.A. ラファティ R.A. Lafferty
青心社 (2011年04月)
SF短編集。それぞれの話はシュールに感じるが、ただ絶望感のみを抱かせるのではなく、その中にでさえ幸せやユーモアが散りばめられている。趣きの違った話に飽きることはないでしょう。ただSFやファンタジーをあまり読んでない人や、それらに嫌悪感がある方には...
ピーター ベンチリー Peter Benchley
角川書店 (1995年08月)
連合軍が迫り来る中、一人の男がUボートに乗り込み逃走を図ろうとしていた・・・一つの荷物を携えて。それ以来、それらは大西洋上で消息を絶った。数十年経ったアメリカ。経営状態の芳しくない海洋研究所所長・サメ研究家サイモン・チェイスは、別れた妻と暮らして...
乙一
集英社 (2011年03月25日)
趣きの異なった話でつづられた短編集。通して感じたのは『疎外感』、『孤独感』。良く言えば真面目、悪く言えば不器用で世間知らずな主人公たち。もう少し楽に構えて世界を見渡せば、自分の生き方を要領良くみつけられそうなのだが、自らを孤立させるための城壁で、...
綾辻 行人
メディアファクトリー (2011年03月18日)
怪しげな奇談の雰囲気がそれぞれの話に感じられる連作集。深泥丘(みどろがおか)に住む主人公が不可思議な体験をする。事後報告として体験談を相談するが(妻に話してみた件、かかりつけの医師へ相談してみた件。一文そういう記述が必ずある。これは少し滑稽で笑え...
新潮社 (2011年04月)
巨大にそびえ一つの街を思わせる、ウインドシア六本木セントラル・タワー。セキュリティーを掻い潜り、最上階に住むビルを建築した会社マーズの社長が何者かに人質に取られた。犯人は最新鋭の防犯設備を逆手に取り、建物内にいるほかの人達とともに外界と遮断して篭...
望月諒子
光文社 (2011年02月19日)
ロンドンのあるオークションで破格の値で競り落とされた『医師ガシェの肖像』。その日から誰もその消息について知るものはいなかった。十数年後、新聞に大絵画展の広告が載る中、金に纏わる出来事で、いっけん関係を持たなかった人たちの境遇が、わずかな点だったも...
太田 忠司
祥伝社 (2011年03月15日)
依頼されたのは『月に庭を造ってほしい』とのこと。軌道エレベーターや月面基地を経由してたどり着いたその場所。主人公のエチカは主が望む庭園を造ろうと奔走する。物資的な問題や、そこに住む一癖も二癖もある住人達との関わり。また、さまざまな奇怪な現象に遭遇...
立川 談四楼
筑摩書房 (2010年11月)
腕は良いいのに博打に明け暮れる、次郎兵衛。ある日、その博打で儲け、小汚い居酒屋で飲んだくれていると、普段ならそんな所へは決して訪れない問屋の隠居した主が暖簾をくぐってくる。気持ちの大きくなった次郎兵衛は話の流れから、その隠居から、富くじを買うこと...
道尾 秀介
文藝春秋 (2010年09月14日)
小学生の主人公、慎一、が日々の生活で思い募った気持ちをどうしようかと悩み、葛藤して時間を重ねていく。友達の春也、鳴海と何気なかった生活にもギクシャクし始める。ある方法でそれまでの想いをぶちまけようとするが、それが正しい判断であるかは最後まで自分の...
高野 和明
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年03月30日)
理由を明かされずアフリカに集められた傭兵たち。日本では薬学に勤しむ学生、古賀研人。アメリカでは大統領を含めた会議での些細な議案事項であった問題が次第に大きくなりつつあった。 [人類を滅亡させてしまう生物の出現] 日本、アメリカ、アフリカ、三大陸を巻き...
柚月 裕子
宝島社 (2010年05月10日)
誰もが犯人として疑わなかった裁判で、ただ一人無罪と信じている弁護士、佐方貞人。検察庁を辞め弁護士をしているがかなりの切れ者。こんどは以前上司だったひとの部下である検事と戦うことに。裁判が進むにつれて、意外な真相が明らかになっていく。__現在進行する...
集英社 (2010年11月26日)
事実上、左遷、海外に転籍そして子会社化されてしまい、自分でどうにかしなくてはならなくなり、おもむいた先で運命的な蜂蜜に出会いそれを輸出しようとして製造元を尋ねようとしたが廃屋となった寺院に立ち寄ってしまい、そこで・・・ 作者が得意とする、海外で巻...
道尾秀介
4つの話(四季)からなる連作集。三人の登場人物が遭遇したライトな事件簿。本格的なミステリーではないので、サラッと読める。リサイクルショップ・カササギで働く日暮と華沙々木。そしてそこに通う南見菜美。買い取った商品などにまつわる話からちょっとした事件...
保科昌彦
おもちゃメーカーのお客様相談室で働く佐伯孝明。毎日クレーマーなどの電話に追われていた。ある時、上司から呼ばれ聞かされたのは、会社を脅す脅迫状だった。そして会社を恨んで脅しそうな人物を探せというのだ。リストアップするものの、これといった人物もすでに...
麻耶 雄嵩
集英社 (2010年05月26日)
警察上層部と親密であろう?貴族探偵と呼ばれる者が事件を解決していく短編集。安楽椅子探偵のように事件のあらまし、現場の状況などで、付き添いのメイドや運転手などが事件を紐解いていく。深くは考えずに読めるライトな小説。
講談社 (2010年06月30日)
同時刻に起こった殺人に浮かび上がる人物。どうやってそのようなことが出来うるのか。かなり変わった警視正、安孫子に振り回されながら、三都市の県警からでなる刑事たちが犯人を追い詰めていく話。__プリズントリックと似ていて制限された場面、場所からどのように...
光文社 (2010年07月17日)
一枚の事故報告書から恋人を助け出すために真相を追究しなくてはならなくなったストーリー。__少ない手がかりから話を進めていくのは著者の得意分野の話で、今回は会社の中での話しに注視するだけにこじんまりしてしまう感じが否めなかった。
永田 俊也
文藝春秋 (2010年07月)
長野の片田舎の高校に、女事業家、小金澤結子。彼女が野球部の部長をかってでることで部員がふりまわされる。そして事もあろうことに、甲子園出場を宣言したのだ。わずか、半年の間に達成できるのか。部の解散、野球をやったことのない選手をあつめ、金にものをいわ...
詠坂 雄二
講談社 (2010年12月07日)
生きていても将来を見出せない4人の若者が、映画を撮ろうとやってきた廃墟と化したアーケード。そこで見つけた血を流している死体。映画の内容もあって、その死体を使って撮影していく。しかし、撮り足しのため後日訪れたときには死体が消失していた。どこに行って...
詠坂雄二
光文社 (2008年07月18日)
稀代の連続殺人者、佐藤誠が遠海事件に際して、どうして死体を残し、またタイトルにある「どうして首を切らなくてはならなかったのか」という疑問を現代の考察と佐藤誠の証言で話は繋がっていく。最後にどんでん返しとちょっとした出来事が巻末にある。-犯人はすで...
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