何とも不思議な読後感。
いわゆるスピリチュアルなお話が主体だが、
主人公の葛藤や焦燥など、心象描写が細かくて
とてもリアリスティック。
が、物語の大半はゆったりとした時の流れの中で
少しずつ癒されていく主人公たちが描かれる。
その中で、要所要所にクサビのように打ち込まれる
「この世のものならぬ」恐怖の体験。
終盤になると、え、そう来るか?
という展開の後、さらに「そういうことだったのか」と
驚かされ、また納得させられる。
文庫版の巻末に収録された
「本来なら連載作品になるはずだった」
節子の幼少期の話は、
ぜひ続きを読んでみたいものである(^ ^
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2017年11月7日
- 読了日 : 2017年11月5日
- 本棚登録日 : 2017年11月2日
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