有限と微小のパン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2001年11月15日発売)
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本棚登録 : 7182
感想 : 524
4

ああぁ...とうとう読み終わってしまった(>_<
犀川&萠絵シリーズの第十作目の最終巻。

本好きにとって「読書中」は、
幸せな時間であると同時に、
「近い将来読み終わってしまう」という
強迫観念にもさらされている時間で(^ ^;

幸せな「読書中」は、永遠には続かない。
ちょうど全ての生命は、生まれた瞬間から
死の瞬間への「ゆるやかな傾斜」を
歩み始めているのと同じように...などと
中途半端に哲学的風な話はおいといて...

本作は、全860ページの大作(^ ^;
文庫本で定価1,200円!!(^ ^;
読み応えたっぷり!

いやはや、今回も、森節炸裂で。
今作は特にSFっぽい描写が多く、
また第一作目のキーとなる人物が
前作で少し匂わせられていた通りに
最終作で再度登場(^o^)

今回も荒唐無稽なスケールとパワーで
無茶苦茶に引っかき回してくれます(^ ^;

また、今作を読むと、やはりこのシリーズの
「主役」は犀川先生なのだな、と再確認。
今作の萠絵ちゃんは、振り回されてばかりで
ちょっとかわいそうなくらい(^ ^;

いや~、とにかくこのシリーズ、
ハマりまくりましたことよ(^ ^;

取り急ぎストーリーを追いかけて読んだだけで、
二度三度読むとまた新たな発見がありそうで。
時間があらば、ぜひまた読んでみたいっす(^ ^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2010年5月21日
読了日 : 2010年4月8日
本棚登録日 : 2010年4月8日

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