レポメン (新潮文庫 カ 32-1)

  • 新潮社 (2009年9月29日発売)
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本棚登録 : 57
感想 : 9
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近未来、人工臓器が当たり前となった世界。ただ人工臓器は安いものではなく、ほとんどの人間がローンを組んで購入している。そうするとローンが滞る人間が出てくるのも必然で、主人公はローン未払いの人間からの取り立て屋「バイオレポメン」。ただ彼らが取り立てるのはお金ではなく、そのローン対象となっている人工臓器そのものとなる。
一流の「バイオレポメン」だった主人公は自身のローン未払いのために同僚に追われ、ビルの一室で自分の人生をタイプする日々を送ってる。そんな中、ほとんど全身を人工臓器化したポニーと出会い、共に逃亡生活を送ることとなる。やがて、共に愛情を抱くようになり、共に密かに下した決断がほぼ同じ思いだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2016年7月3日
読了日 : 2016年7月3日
本棚登録日 : 2009年10月15日

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