ダロウェイ夫人 (光文社古典新訳文庫 Aウ 3-1)

  • 光文社 (2010年5月11日発売)
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感想 : 50
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初夏のきらきらした日射しや花の香り、生のよろこびを見つめる小説なのに、第一次世界大戦の残した傷と影を強く感じてちょっと苦しいような気持ちになった。50代の登場人物たちの、この先の人生がもっとよくなることはなくても、それでもよかった探しをしながら生きていくしかない感じ。本作はウルフが比較的幸せな時期に書かれたそうなのだけれど、そのぶん彼女の抱え続けた不安が素直に表れているのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 英米 - 小説/物語
感想投稿日 : 2017年5月28日
読了日 : 2017年5月28日
本棚登録日 : 2017年5月28日

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