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屈辱ポンチ (文春文庫)についてのbetchyさんのレビュー


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某SNS上でコツコツ書いてた読書日記を移動してきました。読んだ本のレビュー中心。 博愛と偏愛がせめぎあう本棚。

屈辱ポンチ (文春文庫) 826人が登録 ★3.46

著者: 町田康 
本 / 文藝春秋 / 214ページ / 2003年05月発売

レビュー by betchyさん

小説   読み終わった  読了日 : 2005年10月12日  3  登録日: 2010年09月14日

久しぶりに強烈な文体に出会った感じ。
なんて破天荒。ストーリーも文章も。
かなり突き抜けてしまっていて、正直、ついていくのが大変です。
いろんな意味でタダモノではないです。こんな文章が書ける人は。

「屈辱ポンチ」という本に納められた、2編のうちの1篇が「けものがれ、俺らの猿と」。
タイトルからして意味不明ですが、Getting wild with our monkey.という副題が。
これ、確か映画化されたような。だいぶ前ですが。

妻が留学してしまった(=逃げられた)売れないシナリオライターである主人公。生活は荒む一方。
そこに映画のシナリオの話が舞い込んでくる。
そこから悪夢のような散々な目にあいまくる、という話。

主人公の俺、の一人称で語られていて、俺が狂っているのか、それとも世間が狂っているのか、混沌としたまま、どんどんと話が進行していきます。
怖くて、グロくて、かなりつらい、ながらも、独特のリズムでがんがん進む文章はむきだしのパワーを読み手に叩きつけてきます。
これは刺激的。

日常生活へのカンフル剤として読みたい作家。
はっきり言って、通勤読書には向いていません。
こちらの世界に体がなじむまで時間がかかります。
それに、あの、食肉虫が(以下略)。 レビュー登録日 : 2010年09月14日


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