フランス三昧 (中公新書 1624)

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  • 中央公論新社 (2002年1月1日発売)
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「ガロ=ロマン」とは「ローマ化されたガリア」の意。ケルト文化は文字を持たず、口伝を尊んだ。一方のローマ人のラテン語は文字文化。ケルト語が失われていく背景にはこの点が関係していると思われる。森の人だったケルト人は、ローマ支配下で農業を発展させる。

しかし血族的には、(王家を除いて)フランク族はガリア人=ケルト人を妻としたことから、フランス人の根幹はケルト人であったことが科学的に証明されている。1000年にわたって、フランス人は自分がゲルマン民族フランク族だと思い込んでいた。

フランスはブルトン人(ブリタニアのケルト人)やノルマン人(ヴァイキング)を含んでいる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2015年7月3日
読了日 : 2011年10月30日
本棚登録日 : 2011年10月30日

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