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最近は中国史、日本史、世界史。あと漢詩、美術、芸術、文化人類学とか。
レビュー by 広瀬真咲さん
曹操が注釈をつけた兵法書って何なのかしら?と思って読み始めた孫子。こういう古典ものって、難しいのではないかと思って遠ざけがちだったが、読んでみると結構面白いことが書いてあるので、気がついたらハマって読んでいたり。
特にこの岩波版の新訂・孫子は読みやすく、お薦めできる。漢文、書き下し文、現代語訳文、注釈・・とブロックごとにすべて分けられているので、自分の読みたい部分だけ読めば良い。解説によると、現在我々に伝わっている孫子のテキストは、新出土の竹簡本を除くと、すべて魏の武帝(曹操)が注釈を加えた「魏武孫子」が元になっているのだとか。この岩波版を読み進めて行くと、時折り注釈欄に、曹操の注釈コメントが出てくるのが面白い。あ、曹操だー。私はいま曹操のコメントを読んでいる!と。
孫子は古典としては大変に優れた書だというのも頷ける。文体もまるで何かの格言か、或いは詩の様であり、簡潔で美しく、深い思索を誘う。現実を酷いほど冷徹に見据えた哲学書の様である。太古の兵法書を読みながらも、現代の戦争について考えさせられる。巻末の付録の史記「孫子伝」の逸話めいた話も中々面白い。これを巻頭の解説文と合わせて読んでみると、更に興味深い。
レビュー登録日 : 2011年10月02日
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