読了。
ローマ亡き後の地中海世界3 / 塩野七生
大国対大国になってまいりました。
中世も1500年にさしかかっても地中海は海賊世界です。
海賊王はいませんでしたが近い人ならいたようですね。
この3巻はコンスタンティノープル陥落からスタートして対トルコにヴェネツィア参戦!ってところまでです。
勝手気ままな海賊家業から有名有力海賊が登場してきまして、赤ひげの登場ですね。
海賊クロトゴル
海賊ユダヤ人シナム
海賊赤ひげ
対するは
法王の海軍パウロヴェットーリ
ジェノバの海軍総司令アンドレアドーリア
(のちに法王庁海軍総司令をへてスペイン海軍の総司令)
現在のイタリア海軍の巡洋艦の一つにアンドレアドーリアと名前がついてるくらいすごい人という位置づけですね。
個別海賊撃破から海賊の艦隊化で艦隊対艦隊になっていって、国が絡んでトルコのイスラム海軍とヨーロッパ諸国のキリスト海軍の戦いになっていくわけですが、トルコ艦隊の司令は海賊上がりというおもしろ構造。
でもって
トルコ対スペイン(神聖ローマ帝国)+法王庁+ヴェネツィア
という展開です。
こちらの世界では赤ひげはいるけど、あちらの世界の白ひげや黒ひげはいないようですね。
面白かったです。
残り1冊4巻のみ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月12日
- 読了日 : 2016年2月12日
- 本棚登録日 : 2016年2月12日
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