学生時代の記憶方法として行っていたのが「丸ごと記憶」です。苦手であった古典で活躍しました。テスト範囲の文章ととその和訳を、「一言一句違わず完全に記憶する」という、今考えると無謀かつ非効率的な記憶方法です。そんな無味無臭な勉強のおかげでセンター試験では最後まで苦労しました(一度も50点満点取れなかったはず)。
本書にも挙げられていた「かけ離れたものに類似点を見出す記憶方法」のように、神経回路を最大限に生かして、知識と知識を繋げることが記憶力強化に貢献すると思います。一つ一つに繋がりがあり体系的に記載されている法律の勉強をして改めて実感できました。
仕事をしている間は意識して記憶という作業を行っていないと思います。真剣に取り組んだ業務なら大抵覚えていますし、一方で、形式的な業務はそもそも業務としてのウェイトが低いので記憶する必要がありません。また、忘れないためにメモをとることが習慣となっているので、記憶する必要がないという安心感からか、つい記憶力を鍛えることを蔑ろにしてします。
つまり、物事を頭に詰め込む作業が基本的には日常に介在してきません。そこで、フランスの奇術師が「ある通りに存在する店にあったものをできるだけ多く思い出して書き留める」ことにより記憶力拒強化を図っていたことを参考にして考えました。
「クレーム記憶」です。一案件に対してクレーム数は20前後なので、業務に取り組んでもそれ程支障のない数字だと思います。「独立クレームさえしっかりしていればよい」という考えに基づき、独立クレームにフォーカスを当ててしまいがちなので、従属クレームに対する意識も向上するかもしれません。「独立クレームと従属クレームとの整合性が取れていない」という特許屋としてはみっともない拒絶理由も減ると思います。
- 感想投稿日 : 2015年7月27日
- 読了日 : 2009年6月12日
- 本棚登録日 : 2015年7月27日
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