前作「さよならドビュッシー」に続いて音楽もの。
それなりには面白かったし、前作よりは嘘くささが少なかった気はするが、相変わらずのくどい説明、しらじらしい会話など鼻につく文章が多くて、どうもあまり好きになれない。
密室の謎もどんでん返しも読み始めてすぐ予想できた通りの結末で、前作ほどのインパクトはなかったが、前よりは音楽の蘊蓄が少なくて読みやすかった。
それでも演奏の描写はだんだんウンザリしてきてナナメ読みしがちになり、クライマックスの演奏シーンはほとんど眺めるだけという感じに。
あっという間に読了したのも、そのナナメ読みが多かったからかも。
私はどうも、この著者の文章が苦手らしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2012年3月10日
- 読了日 : 2012年3月9日
- 本棚登録日 : 2012年3月10日
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