西さんは美しすぎて温かすぎて胸が詰まるような悲しくなるような、「幸せ」、瞬間でしかないそれを確かな形で見せてくれる。
だから辛いだけじゃない。家族が一時は壊れかけても、大切な何かを失っても。
そして、救いを見せてくれる。
車内でのミキの告白。薫さんの演説シーンが印象的で良かった。
この世界にはいろんなひとがいて'フェラーリ'の世界を生きる人がいること、自分もそうなるのかもしれないこと、そうなっていたかもしれないこと、当たり前のことなんてないこと、そんなことを想像できるひと、わかるひとでありたい。とこの作品を読み終えた今、そう強く思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2015年5月31日
- 読了日 : 2015年5月31日
- 本棚登録日 : 2015年5月31日
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