いなくなった好きな男の子が
「山へ行く」と言い残していたことがわかり、少女は探しに行く。
人が住む限界の場所に老夫婦が住んでいて
そうして山へ入ってくる者たちを助けていた。
その老夫婦もまた重いものを抱えていた。
少年はその家へ寄っていて、半年経っても戻っていなかった。
それでも探しに行くと言いはる少女におばあさんは
自分もいっしょにいくと言う。
結局老夫婦と三人で行くことになり
雪の道中でおばあさんが過去の話をする。
その様子がすばらしい。
雪の深いところにいることがこれでもかというぐらい
伝わってくる。
コーヒーを飲んだり、おにぎりを食べたり、
そのなかで雪は降り続け、霧が近寄ってくる。
会えるのか?生きているのか?と引き込まれる。
時間の流れの描き方がすばらしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あ行の作家
- 感想投稿日 : 2013年1月14日
- 読了日 : 2012年3月1日
- 本棚登録日 : 2012年3月1日
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