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レビュー by booklog292さん
横山秀夫の本はほぼ読みましたが、最初に手をつけたこの本がベストだと思います。
他の本はほとんど警察モノですが、これは日航機御巣鷹山墜落事故を軸とした地方新聞社の、その全権デスクとなった男の物語です。著者は、事故当時、まさに地元群馬の上毛新聞の記者であったからかもしれませんが、今まで読んだ本の中でも、新聞記者という仕事に、あるいは事故における新聞記者という立場に、リアリティを感じることが出来ました。
ジャーナリストとは、ジャーナリズムとは、そしてメディアとは、という問われても答えを得ることは少ない問いに対し、直截的な記述はありませんが、筆者なりの方向性を感じ取ることができました。あえて一つ挙げるとすれば、エピローグ的な部分において、主人公の関わったある女性がその後記者となったことを評して、「今もなお、大きな命と小さな命の狭間で悩み続けている」と書いてあるところに、凝縮されているような気がしました。
仕事で行き詰まった時、特に判断に誤ったと後悔したときなぞに読むといいかもしれません。すきっとすると思います。
レビュー登録日 : 2012年01月09日
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