和田智(著者)と奥山清行は共にムサビ出身で、欧米で第一線のカーデザイナーとして活躍して来た、この二人がほぼ同時期に日本に戻って、日本からデザイン発信しようと模索しているのも二人の共通点であり、彼等の力で沈滞した日本が変わるきっかけになると面白い。
彼等の今後の活躍に期待したい。
デザインを志す人だけではなく、普通に暮らす一般人にとっても示唆の多い本だ。
61ページの一文
”子どもの頃からすべてを与えられ、何不自由なく暮らしてきた若い世代には「本質」の意味を知る機会はありません。「現象」の中で流れて生きるのが普通であり、疑問を抱くことすらないかもしれません。今、若者に限らず大人も皆、「本質」について考えてみる時代なのだろうと思います。”には共鳴した。
86ページには、アップルのジョナサン・アイブに会って「Appleからニューヴィークルを出してもらえませんか?」と伝えたエピソードは興味深い。
あと、車好き(とくにアウディ)の人にはオススメ。A5は美しいと思うが、価格がネックかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年1月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年1月22日
みんなの感想をみる