「海堂尊」で検索をした時に出てきた本。
彼が編纂者として名乗ることで、この本を手にした人も多いかもしれない。
それが彼の功績でしょう。
私もまさにその通りで、タイトルと作者名から「速水先生だ!」「ジェネラルがこの非常事態に黙って自分の職場だけに留まるはずがない!」と、
現実と物語を混同し、速水先生の物語を読むつもりで借りた。
中身は被災地で活躍した医師9名のインタビューをまとめたものだ。
当時のお医者さんたちの奮闘が生々しく伝わってきて、涙なくしては読めない。
特に歯医者さんの検視は初めて知り、大変気持ちが熱くなった。
本当に多くの人々があの大震災に向かいあい、支えあったのだなと改めて思う。
後書きに案の定、海堂先生のAi話題がある。これまで物語の中でこれほど画期的なAiが様々な障壁により導入されないくだりを読んできたが、あれはフィクションではなくノンフィクションであることが記されていた。
なんでそんなにイイモノが未曾有の災害でも使われないのか?本当に利権や欲だけの問題なのか?とても不思議だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海堂尊
- 感想投稿日 : 2014年11月19日
- 読了日 : 2014年11月19日
- 本棚登録日 : 2014年11月19日
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