「暮しの手帖」とわたし

著者 :
  • 暮しの手帖社 (2010年5月15日発売)
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本棚登録 : 282
感想 : 39
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NHK朝ドラ「トト姉ちゃん」を観ていたので興味をもった。今回この本を開いたら最初に出てきたのが私が敬愛する「石井好子さん」からのメッセージだった。胸がキュンとした。時を同じくして活躍していた人がつながっていたという事実に、なんとなく心が弾むような思いがした。

花森安治さんの頭抜けたセンスや信念に応えた鎭子さん。出会うべくして出会った二人なのでしょうね。花森さんの話も読みたくなりました。トト姉ちゃんで出てきた恋のお相手星野さんに該当する方の話は今回出てきませんでした。鎭子さんのロマンスにはきっとロマンスだけじゃない何かがありそうで知ってみたいな。いやただのやじうまか(笑)

あと、今回ドキリとしたのが庶民の戦争体験を残そうと花森さんが言い、募集し、別冊などではなく通常版1冊を全て戦争体験特集にした件。このエピソードはトト姉ちゃんでも出てきたので、ふむふむ知ってるよと思っていたのだけど・・・・・・・。
その戦争体験募集をしたのが昭和44年だというのです。私が既にこの世に生をうけていた時のことだというのです。
なんだかんだ言っても戦争は過去の話であって、自分に直接関係する話だとは思っていなかったのです。でも昭和44年はまだ戦争の傷跡から血を流し続けている市井の人々が沢山いる時代だったのです。そのことを知りショックでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014
感想投稿日 : 2017年5月16日
読了日 : 2017年5月16日
本棚登録日 : 2017年5月16日

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