泣き虫ハァちゃん

著者 :
  • 新潮社 (2007年11月1日発売)
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本棚登録 : 102
感想 : 25
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すらすら読めて、大人でも子どもでも読めて、じ〜んときたり。
最近、「ホームレス中学生」とか「がばい」などのパンチのある貧しい(?)家庭の子どもの強くけなげに生きる物語が流行っているけれど、清く正しく裕福で幸福な家庭の子どもの視点から自分の世界を、そして自分の外の世界を生きる話です。泣き虫のハァちゃんとともに私もじんわりしました。

河合隼雄先生の遺作で創作。
時代は先生の子どものころが背景となっています。
親は子どもをしっかり育て、子どもの友達ではなくあくまで親で、子ども両親が大好きであり、とても尊敬している。親子間の心地の良い距離間も描かれていて、文章もうまい!こんな創作も書けるなんて河合先生はたいしたお人です。
この続きが読めないのは残念です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読んでじんわり
感想投稿日 : 2008年6月7日
読了日 : 2008年6月7日
本棚登録日 : 2008年6月7日

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