のぼうの城

著者 :
  • 小学館 (2007年11月28日発売)
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本棚登録 : 7871
感想 : 1447
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題材はとても面白いと思ったし、映像化に向いている作品という感じがした。
茫洋とした印象を与えながら、実はとても冷徹な計算のできる人間なのでは?と思わせる箇所もある。
底知れない不気味さを漂わせつつ、愛すべき人間として描かれている長親のキャラクターこそがこの作品の魅力だろう。
どこかのCMではないけれど、「愛されるという勝ち方」もある。
悪役として描かれがちな石田三成の人間臭さも面白かった。
以前TVの特集番組で「石田堤」の遺構を見たことがあるが、約1週間で作り上げられたと言われている堤が決壊していく原因が、領民から見た長親の一面をあらわしている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2017年2月20日
読了日 : 2017年2月20日
本棚登録日 : 2017年2月20日

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