撃つことが出来ないのに銃器を携帯する警察官。
発砲許可が下りることはほとんどないのに、日々訓練に明け暮れるSATのメンバー。
凶器を手に犯人が向かってきたとき、実質的には丸腰の警察官はどう対応すればいいのか。
どこにいても絶対的に安全な場所などない。
省吾たちの取った行動は、法に照らし合わせれば許されない。
けれど、人として守れる命を守った点においては許されない社会がおかしい。
スピード感にあふれる展開にワクワクする。
警察という組織に釈然としないものを感じながら、必死に事件を追う柴崎の姿がとくにいい。
孤独に娘を守るために命をかけた鳥居もいい。
キャラクターそれぞれの個性が際立っていて、好きなシリーズのひとつだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年2月21日
- 読了日 : 2017年2月21日
- 本棚登録日 : 2017年2月21日
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