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福祉系コンテンツクリエイターで、絵本と児童書の好きなタドキストです。wildcatという書評名でbk1に書評を投稿しています。本のレビューはbk1投稿書評の選択的アーカイブ(一部修正あり)が多いですが、こちら独自のものも書いていきたいと思っています。
レビュー by bookwormwildcatさん
都会に生きている人には日常ではないけれど、
農場に生きる人にとっては家畜の子供が生まれ育っていくことも、
子供たちが成長していくこともまったくの日常です。
でも、その中で、少女・ファーンとこぶたのウィルバー、
くものシャーロット、ねずみのテンプルトンが出会ったところで、
日常の中に、ちょっとした、日常ではないことが起こります。
それは、この4人の誰もが欠けては成立しないこと。
誰かのために何かをすること。
見返りを求めてそうするのではなくて、ただそうしたいから。
受け取った方が、自分は何もしていない、返せないと言った時に、
与えた方は、それが生きがいで、
ただそうしたかったからしたのだと答える。
受け取った方は本人への恩返しを次世代を待つことで返していく。
それがウィルバーとシャーロットの友情の形でした。
ふたりの間には真の友情が、愛があったのだと思います。
「生きるって、どういうことだと思う?
生まれてきて、少しばかり生きて、死んでいくんでしょう。
あなたをたすければ自分の一生が、ちょっとはましなものになると
思ったのかもしれないわ。そんなことがあったって、いいでしょ」。
(p.198-199)
お互いにそうできる相手に出会うこと自体が奇跡なのかもしれません。
でも、そんな奇跡を信じてもいいかな、
信じたいなと思わせてくれる1冊です。
レビュー登録日 : 2010年07月24日
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