ヒロインが死刑囚から毒見師になって…という掴みに惹かれて読んでみた。そんな職業?と思うが、考えてみれば日本も昔は殿様の毒見係もいたわけだし。
話の舞台は「ロード・オブ・リングス」などに描かれる、中世をベースにしたようなソード&マジックの世界。そこに微妙に「ダイバージェント」や「メイズランナー」のような世界観もスパイスとして盛り込まれている。
毒見師となり、死刑を回避できたヒロインが色々な人と出会う中で国家間の陰謀に巻き込まれながらもタフに成長していく姿が描かれる。
ただ、比較的シリアスな物語ながらヒロインのキャラがどこかユーモラスに描かれ、これだけ悲惨な目にあいながらもそれを自ら軽く受け流し前向きに生きるキャラが魅力的。
話もしっかりと練ってあって、適度に描きこまれる世界観と共に退屈することが無くラストまで読めた。
ヒロインのロマンスもあまり嫌味ではないので、男性が読んでいても退屈しないのでは?
3部作らしいので次の展開に期待。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アドベンチャー
- 感想投稿日 : 2016年8月20日
- 読了日 : 2016年8月19日
- 本棚登録日 : 2016年8月20日
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