良くも悪くも野村萬斎のための映画という感じはする。
(すごくよく似合っていた。でも良くできすぎてて、原作で感じたボーッとした感じが、「本当にボーッとした人」ではなく、ポーズとして「うつけ」をやっている人になってしまっていた。)
まぁしかし、時代劇の王道感も良かったし、エンドロールで現代のシーンを入れるのって、
ちょっとしたアイディアだけど、僕にはすごくいい演出だと思った。
400年の時は経ってるけど、時間や場所は確実に400年前から繋がっていて今があるんだからね。
あの演出にはジーンときました。
本を読んだ時にも思ったけど、これは石田三成の物語でもあって、
その視点で読むと悲しさがただよっていて泣けてくる。
この、無邪気な正義感はあるけど軍略や政治下手な若者が、
この後、関ヶ原で西軍大将となってしまって大いくさで負けるんだよね~
ということを我々は知っているから、いちいち悲しい。
三成って人は、実は素直ないい人で、本当は人に好かれる人間だったんじゃないかなーと
勝手に想像してるんだけど、めぐり合わせが悪かったのか、自分の器以上のものを
背負い込んじゃってダメだったんだろうな~と思ったりもします。(知らんけど)
大将である秀吉が女湯から「三成、お前も入るか?(^O^)/」と言われたとき、
「ハッ、喜んでヽ(=´▽`=)ノ」とか言える人だったら、
もしくは天下を取れたかもしれないけどね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2013年6月10日
- 読了日 : 2013年6月10日
- 本棚登録日 : 2013年6月10日
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