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やまゆうさんの本棚 > ロックフェラー回顧録


レビュー by やまゆうさん

勉強本   読み終わった  読了日 : 2009年12月21日  5

まさしく神本。
ロックフェラー三世、デイヴィッド・ロックフェラーによって書かれた。
内容は多岐にわたり、愛する家族、忠誠を誓いチェースを世界的な銀行にした彼の仕事ぶり、ロックフェラー大学を含めた数え切れない慈善事業、趣味を超えた芸術に対する思い、そしてこれまでの大切な出会いで構成されている。
ロックフェラーって聞くと、その冠する名のおかげで、多くのものを享受していると、羨望のまなざしが真実を曇らすことがある。しかし実際はデイヴィッド氏の持つモノに依るところが大きいと見える。
多様な人種がいるリンカーンスクールで受けた教育、母から注がれた強い愛情、父から学んだ厳格・公正・誠実、ロックフェラーを目の敵にする人々に対する鈍感さ、献身的に支えてくれる伴侶、そして立場、イデオロギーに関係なく、信頼できる仲間の多いこと、特にデータ上には10万件以上の名前が管理され、事細かに記録してある。
本書を見ても、何か直接的に為になることは書かれていない。彼の回想と意見、そして行動が繰り返し述べられているだけ。しかしながら一人の、しかも20世紀の巨人の一人としてあがる彼の人生をなぞることは非常に有益だと思う。
僕が思うに、彼は本当に当たり前のモノしか持っていなかった。ただその当たり前のモノを誰よりも尊重し、丁寧に扱った。そして誰にも見せないその裏で努力と苦労を行った。だからこそ身近に彼を感じたし、自分もロックフェラーには及ばずとも同じフィールドに立てる可能性は十分あると、誰にもそんな気持ちを抱かせてくれる。
デイヴィットロックフェラー、また一人敬愛できる偉大な人に出会えたことを嬉しく思う。 登録日 : 2009年12月21日 20:49:45


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