レビュー by やまゆうさん
全ての生物に平等に与えられた死。人間だって避けて通れやしない。
むかしむかし、人々は死について経験し、向き合ってきた。
でも今は、死を臭いものに蓋をするように頭の隅に追いやる。
そんな現代人のために書かれた死についてのバイブルがこれ。
死ぬ瞬間に何を思うのか?みたいな題目ですが違うんです。
この本の核は、死を人々がどう受け入れて行くか。
死に対する受容までの長い過程を臨床心理学からえぐり出す。
何百人という末期患者にインタビューを重ねるごとで。
これまで死教育がちゃんと行われてこなかったため
末期患者が死についてどう考えるのかというものを誤解と偏見で
現実とはかけ離れた対応をしてしまう医者、患者の家族、友人。
そして死に向かう患者自身。
今、もし近いうちに土に還らなければならない人ならすぐに読むべし。
でも、死というものを理解するために少しでも早く読むべし。
これは間違いなく、死に対する理解を促すバイブルだ。
登録日 : 2010年02月10日 02:28:32


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