上下巻の感想をまとめて以下に。
他に頼る者のいないいじめられっ子中学生路彦が下っ端ヤクザの信二に惹かれ、信二もまた路彦の存在に癒され、そんな二人の関係が発展していくのがものすごく自然だった。
いじめられっ子で泣き虫なチン彦もかわいくて好きだったので下巻の表紙絵だけ見てもちょっと動揺したくらいだったけど、いざ読んでみれば全く抵抗なく、むしろチンピラヤクザ攻め×いじめられっ子体質受けからの下克上は意外性もあって正直凄まじい萌えがあった。成長した路彦の逞しさと、根っからの悪にはなりきれない信二の良くも悪くも弱い部分、それが顕われたのがあの廃車の中から信二がかけた電話にあった路彦への「助けて」だった。それ以降はもう弱くて危なっかしい信二がかわいくて仕方なく、路彦は路彦でそんな信二さんを守る頼りがいのある男前になっていてびっくりするくらいかっこいい。
最後は助長に感じなくもないけど、信二と路彦が大好きになっていたのでハッピーエンドが見られて良かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
木原音瀬
- 感想投稿日 : 2013年4月7日
- 読了日 : 2013年4月6日
- 本棚登録日 : 2013年4月6日
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