おじいちゃんがおばけになったわけ

  • あすなろ書房 (2005年6月1日発売)
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本棚登録 : 1604
感想 : 178
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敬老の日を過ぎて、読み返しました。

身近な人の死を描いた絵本は、時に取扱いに注意を要すると感じています。
個人的には、擬人化した動植物や人工物に託さず、人をヒトとして描いた作品が好きなのですが、内容によっては直接的過ぎて、子どもたちに読み聞かせるには不向きな場合もあります。
また逆に、デフォルメや演出が行き過ぎて、死生観や命そのものが軽んじられているように感じるものもあります。

この絵本でも、大好きな祖父を失った少年・エリックは深く悲しみ、死を現実として受け入れがたく感じているところから物語が始まります。

おばけ(霊)となって現れた祖父の「わすれもの」を探す過程で、エリックは人生の楽しみや家族の大切さを知り、他の経験では為し得ない成長を遂げます。

簡単には読み聞かせられない絵本ですが、大好きです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2016年9月20日
読了日 : 2010年12月6日
本棚登録日 : 2016年9月20日

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