全2巻。
伝奇もの。
桶狭間の今川義元討ち死にを、
今川の立場から書いた本。
著者のデビュー作。
森村誠一絶賛なだけあって、
歴史ものってよりはサスペンス。
歴史舞台にした。
桶狭間の信長の奇襲は、
少し無理なんじゃねっていう
最近の説をとりあげてる。
で、そうなるように仕向けた
織田側の謀略を、今川の立場から。
文章がやや独特で、
いろんな登場人物の目線に
めまぐるしく変わる。
群像劇な感じ。
なれるまで少し置いてかれる。
設定や今川目線とかは目新しく、
サスペンスな感じも悪くなかった。
ただ、群像劇な手法が、
物語に入り込むのを少し難しくするのと、
トリックの最終的な落しどころが若干物足りない感じがした。
ネタバラしまでは結構ワクワクする。
あとエピローグはいらんかったかな。
総じてそこそこ面白いが、
そんな手放しで賞賛するほどでもって感じ。
まあ、もちょい読んでみよう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2011年7月11日
- 読了日 : 2011年7月11日
- 本棚登録日 : 2011年7月11日
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