後白河法皇 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2012年1月28日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 12
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タイトルが「後白河法皇」でも庶民に愛されたエピソードや人物像の描写はあるものの、そこまで深く掘り下げていないので後白河法皇の存在感が薄い気がする。文章の中の言葉がたまにものすごく下品だったり、「余談でもこの話って必要?」と言う箇所も多く、読んでいて集中力が切れるというか、テンションが下がるというか…。保元の乱、平治の乱~平家物語の出来事の解説が多く、平家滅亡後、後白河と頼朝とのやり取り等が詳しく載っていたら…と期待して読んでいたけれど、そっちの方の話は殆どなく、これだったら平家物語読んでるのと変わらないと思いました。それと、割と人物関係が複雑なので、やはりどこかにひとつくらい系図を入れてくれれば親切なのに…、そして参考文献が書いてないので、文中にある引用でしか文献が確認できないのがなんとも。裏表紙に書いてある「後白河はアスペルガー症候群だった説」についても、さらっと撫でて「こういう説もあるよ!」と紹介したレベルなのでちょっとガッカリ…これだったら「こう言っている書物もあるのでそちらを参考に」くらい言ってくれた方が良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 平家物語関連
感想投稿日 : 2015年9月17日
読了日 : 2015年9月18日
本棚登録日 : 2015年9月17日

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