おてやわらかに。
もずのさん
夏目 漱石
新潮社 (2004年03月)
小説
読むたびに印象の変わる本。未だ評価定めがたし。ただ、高校生の時分は反感しか感じなかった先生の言い分に、年をとるごとに共感しつつあるのが厭だ。
アゴタ クリストフ 堀茂樹
早川書房 (2008年05月08日)
アゴタ・クリストフが色々と実験したような感じの短編が集められた一冊。しかしどの話にも、彼女の作品に共通する喪失感がある。これだけを読むのはおすすめしない。まずは『悪童日記』からどうぞ。
アゴタ・クリストフ 堀 茂樹
白水社 (2006年02月15日)
タイトルどおり、作家アゴタ・クリストフの自伝だが、彼女の『悪童日記』三部作に対する理解を深める上で、必読の書だと思う。苛烈な人生が簡潔すぎる文体でつづられ、かえって強烈な印象を読者に与える。ある意味で小説。
船戸 明里
幻冬舎 (2003年10月24日)
漫画
通称・あんだろ。はにろも既読。のちの展開がある程度わかっているだけに、幸せそうな展開が描かれても全く信じられない。それ以上に連載誌が続刊されてゆくのかも信じられない。頑張れ幻冬舎。
G. ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arquez
新潮社 (1997年11月)
ぎちぎちと隙のない印象を受けた。まだ私は内容を理解していないであろうから、繰り返し読もうと思う。
山田 芳裕
講談社 (2005年12月22日)
最高にファンキーな戦国時代漫画。全盛期のディスコを思わせるスタイリッシュさ。不寛容な史実オタクでさえなければ、きっと楽しめる良作。
高橋 葉介
早川書房 (2007年05月)
昭和の香りとダダな美青年。しっとりと叙情的。幽霊夫人がいっとう好きです。
川原 泉
白泉社 (1996年09月)
少女漫画的予定調和のハッピーエンドも、この漫画には全くもってふさわしい。基本はコメディだが、グッとくるエピソードを要所要所でもってきている。
梨木 香歩
新潮社 (2003年06月)
人形が語る物語に触れ、ようこちゃんが成長するお話。いささか教訓めいていて辟易したが、作者が得意とする、すぐそばにある不思議な日常、の雰囲気は良い。
フィリップ バラン Philippe Balland
早川書房 (2000年11月)
大富豪とその試食係の愛憎劇。自己同一性ではなく他者同一性?二人には破滅しか無かろうと思って読んではいたが、ここまで突き抜けた幕引きだとは。表紙がおしゃれ。
高村 薫
講談社 (2003年01月25日)
硬派な警察小説。主人公の閉塞感が伝わってきて、こっちまで息苦しくなった。物語が収斂していくさまはお見事。
角川書店 (2004年04月27日)
途中までは、のんびりとしたトルコ留学記。しかし終盤、がらりと変わる。人種などの主題を扱う作品にありがちな、作者の価値観の押し付けがあまりないので、好感が持てる。
新潮社 (2004年01月)
常に手元においておきたい本の一つ。人ならぬものどもとの日常に憧れる。そして、生と死の揺らぎが切ない。
川上 弘美
文藝春秋 (1996年08月)
幻想文学というかなんというか。不思議。ほの暗い、不気味、でもどこか懐かしく、心惹かれる。
栗本 薫
角川書店 (1999年08月)
『華麗なる一族』みたいな荘重な一族の小説を期待していたが、どこからどう読んでもお耽美夢小説だった。むず痒い設定の連続だったが、根性で最後まで読んだ。あと、この作者、もうちょっと読みやすい文章書けないの?
恩田 陸
講談社 (2000年07月25日)
結局謎は謎のまま、という部分が多々あるが、それさえもこの作品の魅力になっている気がする。
伊坂 幸太郎
祥伝社 (2003年02月)
ゴムまりのように弾む会話。軽妙洒脱という言葉がぴたりと当てはまる。終わり方も爽快。エンターテインメントに徹した小説。
坂木 司
東京創元社 (2002年05月)
なんか全体的にねちっこい。妙な教訓・主張が所々入ってたり、文章が下手だからくどくどしくなっているのが原因か?また、肝心のミステリの部分が非常に弱い。あと気になったのは、死語がちらほら出てくること。
奥田 英朗
文藝春秋 (2002年05月)
オムニバス形式で五話。軽く読めるが、何度も読もうとは思わない。軽く読めるので、内容もすぐ忘れそう。
トマス ハリス Thomas Harris
新潮社 (2000年04月)
前作よりもレクター博士が怪物っぷりを発揮。博士のバックグラウンドも少し明らかにされ、興味深い。ラストは、意見の分かれるところだろうが、個人的には納得。
アレクサンドル デュマ Alexandre Dumas
岩波書店 (1956年02月05日)
怒涛の復讐劇。ラストで若干失速の感が否めないが、それでも十分なカタルシスを味わえる。
平凡社 (2002年04月25日)
『センセイの鞄』の番外編。雰囲気は、著者の『神様』とか、そういうのと似ている。装丁も可愛らしい。
スティーヴン・キング
新潮社 (1987年03月25日)
「スタンド・バイ・ミー」「マンハッタンの奇譚クラブ」の二編収録。ゲロの話は必要だったの?
スティーヴン キング
新潮社 (1988年03月)
「刑務所のリタ・ヘイワース」「ゴールデンボーイ」の二編収録。救いのある春と、救いのない夏。
吉野 朔実
小学館 (2003年10月)
本当にどこかにいそうな子供たちが描かれている。自分にもこういうときがあったのを思い起こさせてくれる。うんこは偉大だった。
中央公論新社 (2003年09月10日)
青春小説だけど、川上弘美の小説でもあった。いいなぁ、この空気感。あと、キタガーくんは、『センセイの鞄』のセンセイに少し似ている。
文藝春秋 (2004年09月03日)
ゆっくりと、時間をかけて読んだ本。センセイとツキコさんとの間の空気が伝わってくる気がする。ツキコさんの日常の寂寥感も、身に覚えがある人には染み入るんじゃないかな。
三浦 しをん
角川書店 (2004年05月)
この二人ってもしかしなくてもあれか?と思いつつ読み終えた後、作者がそういう嗜好を持った方であると知って、納得。もうちょっと話がテンポ良く進んだ方が良かった。
文藝春秋 (2006年03月)
面白くないわけじゃあないが、そんなに読ませる本でもない。
萩尾 望都
小学館 (1995年08月)
大げさでなく、死ぬまでに一度は読んだ方が良いと思う漫画。ドイツ文学の香り漂う感じ。難解。故に面白い!
小学館 (1998年07月)
クロニクル的な醍醐味あふれる傑作。深い。全三巻。
北方 謙三
角川書店 (1985年04月01日)
酒を飲みたくなる小説。ブラディ・ドールシリーズの第一作目。
吉田 秋生
小学館 (1997年11月)
BANANA FISHの番外編。『光の庭』は、本当にいい。本編が動なら、こちらは静。嵐のあと、その余韻を楽しむ感じ。
長野 まゆみ
河出書房新社 (1994年08月)
全くわからなかった。耳に心地よい言葉、きれいな単語が並んでいるだけで、中身がないように感じた。つまるところ、面白くなかった。所謂「やまなし、おちなし、いみなし」としか感じられなかった。残念。
エーリッヒ ケストナー 桜井 誠
講談社 (2003年12月10日)
5人の少年たちと、かつて少年だった2人が、主な登場人物。子供のときに読んでも面白いけれど、大人になって読むとさらに味が増す、スルメのような小説だと思う。もう少し長いお話だったら、もっとよかったかも。
早川書房 (2006年06月)
三部作の第三作目。前作『ふたりの証拠』でぐちゃぐちゃになった読者の頭の中を、整理するどころかもっとぐちゃぐちゃにしてくれる完結編。『悪童日記』の超人的な双子は既にかなたへ消え去り、無情な現実だけがそこにある。いや、その現実すら、虚構との境目がよく...
アゴタ クリストフ Agota Kristof
早川書房 (2001年11月)
三部作の第二作目。のっけから主人公の名前が明らかになる。前作では固有名詞が全く出てこなかったので、これにまず読者は面食らう。そして、やはり淡々と続いてゆくリュカの日常。しかしそこに「ぼくら」はいない。読者はなんともいえない寂寞を感じることになる。...
早川書房 (2001年05月)
三部作の第一作目。ただ淡々とつづられてゆく双子の物語。「ぼくら」という人称が示すように、どちらがどちらなのか判然としないし、する必要もない。「ぼくら」は色々な鍛錬をこなし、化け物じみてゆく。そして急転直下のラスト。続編『ふたりの証拠』へつづく。
パトリック レドモンド Patrick Redmond
早川書房 (2000年02月)
今じゃ古本屋めぐりをするか、原価の何倍にもなってるオークションで競り落とすか、図書館で借りるかしないと読めません。どの登場人物も性格描写が非常に緻密、物語の展開もテンポがよろしく、一度読み出すと止まらない本。ただ、本当に霊がどうこうって話だと思っ...
ウィリアム・ゴールディング William Golding
新潮社 (1975年03月30日)
十五少年漂流記がユートピアだとすると、こちらはホッブズの自然状態っぽいかも。最後のあたり、追い詰められたラーフと自分が一体化していて、本当に怖かった。
ジュール・ヴェルヌ 波多野 完治
新潮社 (1951年11月)
最初は十五人も覚えられないと思った。ところがどっこい、キャラがよく立ってるんだなぁ。そして、出てくる少年たちが皆よくできたぼっちゃんたちですこと!ちょっとしたいざこざはあるものの、すぐに一致団結、悪いやつらもやっつけて、見事なつかしの我が家へと帰...
太宰 治
新潮社 (2006年01月)
太宰治氏は、本気じゃないよ。たぶんね。とりあえず、面白い小説でした。
遠藤 周作
新潮社 (1981年10月)
困ったときの神頼み程度の信仰心しか持ち合わせていない私だから、この小説を読んで「あるある」とは思わなかったけれど、宗教だとか信仰だとかいったものを考えてみるにはいいきっかけになったと思う。
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